Contents
無資格でも介護職を始める為の基礎知識
介護職の魅力は無資格からでも始められて、自分次第でどんどんキャリアアップしていくことができるところです。
以前は無資格の方でもほとんどの業務を行うことができて、働き始めてから少しずつ資格を取得していくことができました。
しかし、介護需要の拡大や専門的かつ質の高いサービスの提供が出来るように、2024年4月からは直接介護に携わる無資格の方すべてを対象に「認知症介護基礎研修」受講が義務化されました。
介護職とはどんな仕事か
介護職は、高齢者の生活をサポートする仕事で、大きく分けると「身体介護」と「生活援助」に分けられます。
具体的な業務内容を確認しながら、自分に合った働き方を見つけましょう。
「身体介護」
・移乗介助
歩行や車いすでの移動の介助、車いすへの移乗などのほか、状態によっては起床の介助、ベッド・車いす間の移乗なども介助します。
車いすなど、介助に使用する機器類の安全確認や使用方法を理解する必要もあり、相手の状態をよく把握し、状況に応じて対応することが求められます。
・入浴介助
入浴介助も、主な身体介護の1つになります。
入浴の準備に始まり、衣類の着脱や、浴室に一緒に入って身体の洗浄や洗髪などの介助を行います。
浴槽のお湯やシャワーの温度、転倒など細部にわたる注意が求められ、入浴時には身体の状態の確認もするため、プライバシーへの配慮も必要です。
・排泄介助
トイレへの移動や、衣類の着脱を介助し、おむつ交換を行うなど、排せつを助ける介助全般のことです。
排せつ物の状態を見て、健康状態を把握することも仕事の1つで、衛生面に配慮するだけでなく声のかけ方など、人としての尊厳に配慮した気配りが必要です。
・服薬介助
施設によっては、看護師が管理している薬を落とさずに飲めるように介助したり、飲み間違いや飲み忘れがないかを確認したりします。
飲み薬だけではなく、湿布を貼る、目薬を差す、軟膏を塗るのも服薬介助となります。
・整容
ひげ剃りや整髪、爪切りなどの身だしなみを整えたり、衛生面のケアを行ったりします。
カミソリでひげを剃る、異常な爪を切るなど、介護職ができない整容もあるので注意しましょう。
・口腔ケア
歯磨きや義歯の手入れの見守り、口の中の炎症や口臭などの異常がないかなどを確認します。
口腔内の環境を整えることで誤嚥性肺炎の予防にも繋がります。
・体位変換
自分で寝返りを打つことができない方が、ベッド上で長時間同じ姿勢にならないようにすることで、褥瘡や関節の拘縮を予防します。
「生活援助」
・掃除
ご本人が暮らしているスペースの掃除や、ゴミ出しなどを代わりに行います。
・食事の準備
日常の食事について、調理や配膳、下膳、片づけなどのサポートを行います。
・買い物
食材や日用品など、日常生活に必要な商品の買い物を利用者の自宅近隣の店舗で代行します。
・洗濯
衣服やベッドシーツ、タオル類などの洗濯や乾燥、洗濯物の取り入れから収納、アイロンかけなどを行います。
洗濯をしながら、失禁や食べこぼし、着替えがきちんとできているのかなどを確認することも大切です。
・ベッドメイク
清潔な環境で気持ちよく眠っていただけるようにベッド周りを整え、必要に応じてシーツや枕カバーなどを交換します。
・衣服の整理
適切な衣服で過ごしていただけるように洗濯物の管理や、必要に応じてボタン付けなどの修繕をしたり、季節に合った衣服を取り出しやすいように整理します。
介護職員は、生活全般を支援しながら、各利用者のニーズに対応し、安心して生活できる環境作りをします。
無資格で出来る介護職の範囲
介護の資格がなくても介護の仕事に就くことは出来ます。
ただし業務の範囲には制限がありますので、自分がどのような役割を果たせるか確認しておきましょう。
直接体に触れる身体介護は、本来資格を所持していないと実施することができませんが、介護施設内であれば介護福祉士の指示のもと実施することができます。
一方で掃除や調理、買い物など直接触れない生活援助は、基本的にすべて実施することができます。
また、施設の電話対応や備品の管理、レクレーションの企画、準備などの業務も行うことができます。
介護職で必要なスキルと資質
介護の仕事では専門的な知識や技術も当然必要となりますが、その他にも以下のようなスキルや資質が必要となります。
・コミュニケーション能力
介護の仕事は利用者本人とのコミュニケーションの他にも利用者の家族、一緒に働く職員や他の事業所の専門職など様々な方とコミュニケーションを取る機会があります。
利用者とのコミュニケーションがうまく取れなければ、信頼を得ることも難しくなりますし、家族との関係にも同じことが言えますので、明るく穏やかに接することができる人柄も重要です。
介護職同士や多職種との連携をうまく取り、チームとして支えていく必要がある為、人と話すことに抵抗がなく、組織で働く為の協調性が必要になります。
・報・連・相が出来る
介護はチームで行うことも多く、他の職員との連携がとても重要です。
日々の変化や状況をきちんと報告できる能力が必要になります。
なにか問題が起きた時も、同僚や上司にきちんと報告、相談をすることで問題を大きくすることなく対応することができます。
・臨機応変に柔軟な対応が出来る
介護の現場は思いもよらないようなことがたくさん起こります。
ハプニングが起こったからといって、職員がパニックになってしまってはさらに大事になってしまいます。
その場の状況に応じて柔軟に対応し、利用者が安心して過ごせるように工夫をすることが求められます。
突然の変化に対して慌てず冷静に対応できることも介護職に必要な資質となります。
・観察力
毎日の支援の中で、心身の状態の変化に気付くことができるようになることも必要です。
入浴や排泄の支援中に皮膚の状態や体の状態を確認したり、会話やレクレーションをする中でいつもと違う様子に気が付いたりできる観察力が必要です。
・体力
介護職は体力のいる仕事です。
抱えたり持ち上げたりといった直接的な力のこともそうですが、種別によっては夜勤があったり、早番、遅番といった不規則な勤務が続いても体を壊さない人はそれだけで重宝されます。
無資格では働けなくなる?認知症介護基礎研修とは?
無資格の介護職員は、2021年4月の介護報酬改定によって、「認知症介護基礎研修」の受講が義務付けられました。
なお、2021年4月から2024年3月までの3年間は経過期間のため、研修の受講はあくまで努力義務となっていましたが、2024年4月からは完全に義務化されているので、介護職で無資格の方は働けなくなります。
この研修の目的や内容、受講方法などについて詳しく解説します。
認知症介護基礎研修の目的
認知症介護基礎研修は、認知症の方を介護するうえで必要な知識、技術の習得を目的とした公的研修です。
認知症介護に関する公的研修はいくつか種類がありますが、この認知症介護基礎研修は入門として位置づけられています。
介護サービス事業所で、直接介護に携わる無資格の職員は受講が義務付けられ、認知症の基礎的な知識を身に付け、利用者に適切なケアを提供する能力が養われます。
認知症への理解を深めることで、実際の現場での対応力が向上します。
認知症介護基礎研修の内容と受講方法
認知症介護基礎研修は、2021年度より全ての研修がeラーニング研修となっており、動画の視聴および各章の確認テストを受けると、最後に修了証書が発行されます。
各具体的なカリキュラムについては以下の通りとなっております。
認知症介護基礎研修カリキュラム
・認知症の人を取り巻く現状
認知症施策の概要(認知症施策推進大綱)
・具体的なケアを提供する時の判断基準となる考え方
基礎となる理念や考え方
尊厳の保持、偏見や誤解の解消
日常生活・社会生活における意思決定支援とは
・認知症の人を理解するために必要な基礎的知識
認知症の症状と生活や心理への影響
症状出現に影響する要因
・認知症ケアの基礎的技術に関する知識と実践上の留意点
チームケアの観点を含めた基礎的な認知症ケアの方法
家族介護者への支援方法
上記をもとに、eラーニングは以下の5つの章で構成されています。
- 序章.認知症の人を取り巻く現状(動画時間:10分程度)
- Ⅰ.認知症ケアにおいて基礎となる理念や考え方(動画時間:25分程度)
- Ⅱ.認知症の定義と原因疾患(動画時間:20分程度)
- Ⅲ.認知症の中核症状と行動・心理症状の理解(動画時間:30分程度)
- Ⅳ.認知症ケアの基礎技術(動画時間:60分程度)
動画の視聴時間は150分程度で、認知症の種類における症状の違いや事例をもとにした認知症のケア方法などを学びます。
確認テストの受講に加え、自分で学習する時間が必要な場合もあり、研修終了までにかかる時間は個人差があります。
研修費用と受講期間
認知症介護基礎研修の受講費用は、一般的には3000円程度となっていますが、自治体によって差がありますので確認が必要です。
動画を視聴し、確認テストをクリアすると次の項が視聴できるようになり、トータルの視聴時間は150分となっています。
分割しての視聴も可能なので、自分のペースで視聴できて、途中のテストも難易度は高くないので気負わず取り組めます。
介護施設では外国人も多く働いていますが、日本語が難しい場合でも英語やベトナム語、インドネシア語など外国語での受講も可能です。
受講までの手順は、まず事業所の登録をして、受講者を登録、その後受講料のお支払いをすれば完了です。
ただし、地域によって異なる場合もありますので、詳しくは自治体の情報をご確認ください。
下記の資格を保有、もしくは研修を修了している方は免除となります。
・免除となる資格
医師、看護師、准看護師、介護福祉士、実務者研修修了者、介護職員初任者研修修了者、生活援助従事者研修修了者、介護職員基礎研修課程修了者、訪問介護員養成研修一級課程・二級課程修了者、社会福祉士、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、管理栄養士、栄養士 など
・免除となる研修
認知症介護実践者研修、認知症介護実践リーダー研修、認知症介護指導者研修などを修了済みの人
福祉系高校で認知症に関わる科目を受講し、卒業している人
養成施設で認知症に関わる科目を受講し、履修を証明できる人
認知症介護基礎研修の義務化の背景
認知症は、85歳以上の4割以上に出現すると言われており、高齢者にとってとても身近な疾患となっています。
同時に高齢者虐待も増加しており、その発生要因の1位が「教育・知識・介護技術等に関する問題」となっています。
介護従事者以外でも、家族や同居人などが虐待をしてしまう発生要因として、被虐待者の認知症の症状が1位となっています。
認知症介護には専門的な知識や技術が求められますが、虐待の発生要因にもあるように、介護現場での認知症に対する知識不足が懸念されています。
正しい知識を持ち、適切なサポートを行うことが非常に重要で、認知症基礎研修によって、質の高い介護や認知症の人やその家族の生活の質の向上に繋がることが期待されています。
無資格者が介護職でキャリアアップする方法
これから介護業界で働きたいと思っている人の中には、介護職員としてどのようにキャリアアップをしたらいいのかと考える人も多いと思います。
ここでは、一般的な介護職としてのキャリアアップから、介護福祉士を取得した後のキャリアアップについて紹介しますので、介護福祉士としてキャリアアップを目指している方は是非参考にしてください。
経験を積んで資格を取得する方法
介護業界は慢性的な人手不足の問題を抱えているので、無資格者でも挑戦しやすい環境です。
無資格・未経験でも経験を積んで、資格を取得しながらキャリアアップすることが出来ます。
一般的には、「初任者研修」「実務者研修」「介護福祉士」の順に取得する方が多いので、ここではそれらの資格について解説します。
介護職員初任者研修
無資格の介護職員や認知症介護基礎研修受講者などがまず目指したい資格です。
以前はホームヘルパー2級という名称でしたが、2013年から介護職員初任者研修という名称に変更されました。
厚生労働省が認定している資格で、介護全般の基礎を学ぶことが出来る内容になっているので、日々の業務に十分生かせる内容です。
取得には、所定のスクールに通学もしくはオンラインの併用で、130時間の座学と実技を受講し取得することができます。
介護福祉士実務者研修
介護福祉士実務者研修は、介護職員初任者研修よりもさらに幅広い介護の知識や技術の習得が求められる資格です。
以前はホームヘルパー1級とされていましたが、介護福祉士実務者研修はホームヘルパー1級と介護職員基礎研修が1本化されたものになります。
介護業界の上位資格にもなりますので、国家資格でもある介護福祉士取得を目指すなら取得しておきたい資格です。
取得には、所定のスクールに通学するか、オンライン受講との併用で、20科目450時間のカリキュラムを終える必要があります。
実務研修を行うことで、医療的ケアを行うことが出来るようになるので、活躍の場が広がります。
幅広い知識を得ることができる他、介護福祉士の受験資格が得られるため、介護福祉士を目指す人にとっては必須の資格です。
介護福祉士
介護福祉士は介護職唯一の国家資格です。
介護福祉士を所持していることで、専門的知識を有している証明となり、国家資格ということで給料アップにも有利になります。
また、介護福祉士であることで、管理職に選任されたり、研修する立場になれたりと仕事の幅が広がります。
介護福祉士の受験は、養成施設や福祉系高校からのルート以外では、実務経験3年以上に加え、介護福祉士実務者研修の取得が必須となっています。
下記のように無資格の介護職員と比べると、上位資格の取得が処遇にも影響があることがわかります。
保有資格 | 平均給与額(月額) |
全体 | 316,610円 |
介護福祉士 | 328,720円 |
介護福祉士実務者研修 | 307,330円 |
介護職員初任者研修 | 300,510円 |
保有資格なし | 271,260円 |
無資格の職員と、介護福祉士の職員では月に約45,000円の差があります。
年間にすると約45万円にもなりますから、大きな違いとなっていますので、経験を積んでいくとともに、必要な資格を取得してキャリアアップを目指していきましょう。
介護のキャリアパスを知る
介護の仕事は、初任者研修から介護福祉士、さらにケアマネージャーなど様々なキャリアパスがあります。
そうしたステップアップは無資格からでも十分可能で、目標を決めて自分の目指したいキャリアへ進むことができます。
国家資格である介護福祉士の取得を目標としている方は多いと思いますが、介護福祉士の取得がゴールではありません。
その他にもスキルアップのための資格がありますので紹介したいと思います。
認定介護福祉士
認定介護福祉士は、介護福祉士の上位に位置づけられる比較的新しい資格です。
資格取得には、介護に関する高度な専門知識が必要ですが、取得後は介護福祉士のリーダー的存在として活躍できるほか、キャリアアップの実現にも役立ちます。
介護福祉士と比較すると認知度は低めですが、日本の高齢化が進むなか、今後の発展が期待される資格でもあります。
喀痰吸引研修
喀痰吸引とは、痰を吸引して取り除く処置のことです。
2011年の「社会福祉士及び介護福祉士法」の一部改正により、2012年4月から喀痰吸引等研修を受けた介護職員はたんの吸引などの医療的ケアを実施できるようになりました。
ケアマネージャー
ケアマネジャー(介護支援専門員)は、介護を必要とする方が介護保険サービスを受けられるように、ケアプラン(サービス計画書)の作成やサービス事業者との調整を行う、介護保険に関するスペシャリストです。
主な職場は、自宅介護を受ける人のための介護サービスを展開している居宅介護支援事業所や、特別養護老人ホームなどの施設、自治体の介護相談の窓口となる地域包括支援センターなどです。
また、介護用具のレンタル事業を展開している民間企業に勤める場合もあります。
介護福祉士を取得後5年の実務経験を積むと受験資格を得ることができます。
上位資格の取得とそのメリット
上位資格を取得していくことで、より専門的な知識を身に付けることができます。
それにより、主任や管理者等の管理職などを任されたり、色々な経験を積んでいくことで、働ける種別も広く選べるようになります。
自身の知識や技術の成長や職場での信頼にも繋げることができるようになります。
介護職のやりがいと苦労
介護の仕事には多くのやりがいがあり、仕事の内容に対しても満足しているという意見が多くあります。
働き甲斐がある仕事だと思っている一方で、負担も大きく、苦労もたくさんあります。
介護職の魅力と直面する課題について詳しく解説していきます。
介護職の魅力とやりがい
高齢化が進み今後もニーズが高まる仕事で、直接支援を行うことが多いので利用者や家族の笑顔を見る機会も多く、感謝の言葉をかけていただけることもあり、人の役に立っている実感を得やすいです。
また、支援によって生活の質が向上がしたり、身体の状態がよくなったり、できなかったことができるようになるなどの変化を見た時は大きなやりがいを感じることができます。
介護職で直面する課題とその対策
介護職には身体的、精神的な負担が伴い、大変と言われている背景には様々な理由があります。
夜勤などの変則勤務などに対応できる体力も必要ですし、利用者を支えたり、抱えたりすることも多いので力も必要となり、腰痛を抱えている職員も多くいます。
対策としては、利用者の安全、介護職員自身の負担軽減のために正しい知識と技術を身に付けることが大切です。
また、利用者や家族とコミュニケーションをしっかりとることができないと、何を求めているのか、そのように支援をしたらいいのかなど上手く掴めず信頼を得ることができません。
人手不足などでじっくり対応することができない、休みも取りづらいとなると、モチベーションや質の低下も心配されます。
そうしたことにならないように、同僚や上司に相談できる環境を作り、一人で抱え込まないようにする必要があります。
また、業務改善を行い必要のない業務を減らすなど、負担の軽減を図ることも大切です。
無資格でも働ける介護職の求人情報
超高齢社会の現在慢性的な人材不足もあり、介護職の需要は非常に高くなっているので、介護の求人はすぐに見つけることができます。
たくさんある求人情報の中から、自分に合った求人を見つけるための探し方や応募時に注意すべきポイントを紹介します。
求人サイトの活用とポイント
求人を探す場合思い浮かぶのは、求人サイトや検索サイトを使う方法、ハローワーク、折込チラシ、求人情報誌などだと思います。
下記に介護の求人の探し方についてまとめましたので、自分に合った方法を探してみましょう。
・求人サイト、検索エンジン
パソコンやスマホを使って求人サイトや検索サイトを利用すれば、手軽に介護の求人を探せます。
最近では求人サイトがリリースするアプリを利用して、求人を探す人も多く頻繁に更新される情報を定期的にチェックしましょう。
・ハローワーク
ハローワークは、厚生労働省職業安定局が管理する職業安定所で、全国に500カ所以上あります。
求人情報も豊富に扱っており、地元で求人を探している方にお勧めです
・折込広告、求人情報誌
折込広告は配布地域付近の求人が載っていますが、広告スペースが少なく、最低限の情報しか載っていない場合が多いなっています。
求人情報誌は、絞り込まれた地域の求人情報が載っており、給与や勤務地など詳細も載っています。
・転職エージェント
専任のアドバイザーが、待遇面の交渉や面接日程を調整してくれたり、応募書類の確認や面接対策も行ってくれます。
カンタン30秒入力のエントリーシートから転職エージェントに相談してみる
無資格者向けの求人例とその特徴
専門的な仕事である介護業界でも、無資格で働くことは十分に可能です。
介護の仕事は無資格から始めた方も多く、段階を踏んで仕事を覚えていくことができるので、必要な知識が初めから無くても働きながら学ぶことができます。
また、身体介護だけでなく、レクレーションを担当したり利用者の相談相手や話し相手などの業務で募集していることもあり、無資格や未経験でもできる業務がたくさんあります。
介護の仕事には、入居系、訪問系、通所系と色々な特徴を持ったサービスがあり、未経験の場合混同しがちになりますので、仕事の内容や勤務条件などしっかり確認しましょう。
応募時に注意すべきポイント
介護業界は多くの求人が出ていますが、即戦力を希望している施設もあるので、無資格や未経験でも良いかを事前によく確認しましょう。
応募の際には、無資格であることを補うために、人とコミュニケーションを取ることが得意など、仕事に活かせる強みをしっかり応募書類に記載し、今後の資格取得に向けた前向きな姿勢や学習意欲を強調することが重要です。
また、応募先の施設について、事前に調査し、自分がどのように貢献できるのかを自分の言葉でしっかり伝えられるようにしておきましょう。
まとめ
無資格から介護職に挑戦することはそれほど難しいことではありません。
無資格の自分が、どんなことができて、どんなことはできないのかなどしっかり理解して、これから介護職としてどうなりたいのかなどビジョンをしっかり持つことが大切です。
無資格から介護職へ挑戦するために
介護職の良い所は、無資格から始めても、自分の頑張りでどんどんキャリアアップ出来るところです。
まずは制限なく業務が出来るように、認知症介護基礎研修を受講し、基本的な知識と技術を身に付けることが大切です。
介護職は、介護の知識や技術、法律など勉強することがたくさんあり、変化にも対応できるよう学び続けることが必要になります。
業務に活かせる資格もたくさんあるので、順次取得を目指し、キャリアを積んでいきましょう。
資格取得とキャリアアップの重要性
資格を取得することは、介護職としてのスキル向上だけでなく、周りからの信頼や評価を高めることにも繋がります。
業務の幅も広がり、より専門性の高い仕事や役割に挑戦できるようになります。
また、キャリアアップの選択肢も多く、実務経験を重ねることで取得できるものや講座を受講することで取得できるものもあります。
無資格から資格取得を目指したり、上の立場に上がる為に上位資格を取得していくなど、比較的キャリアアップの道筋がわかりやすくなっています。
そうしてどんどんキャリアアップをしていく為に、介護職には継続的な学習が求められます。
介護職での成功を目指して
介護職で成功する為には、利用者との信頼関係を築けるコミュニケーション能力や質の高いサービスを提供するための知識や技術を身に付けることが必要です。
介護福祉士は国家資格であり、介護職としては上位資格となりますが、取得した所がキャリアの終着点ではないはずです。
はじめは介護福祉士を目指して頑張っていても、取得して5年も経過すればベテランと呼ばれる域に入ります。
更なるスキルアップを目指し、より充実したキャリアを築けるようにしましょう。