認定介護福祉士を目指すあなたへ 取得方法とそのメリット

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認定介護福祉士とは

認定介護福祉士とは、「認定介護福祉士認証・認定機構」により2015年12月から認証・認定が開始された民間資格のことです。介護福祉士の上位資格であり、介護現場でリーダーシップを発揮し、医師や看護師、リハビリスタッフなどの他職種との連携や、地域の介護力向上に貢献する役割を担います。

高齢化が進む日本において、介護は重要な仕事になってきます。介護の質や知識の向上、スキルアップを目指す人はぜひ取得したい資格ですね。

認定介護福祉士の定義

認定介護福祉士の定義について説明していきます。

前提条件として(受講要件)

  1. 介護福祉士の資格を有していること
  2. 介護福祉士資格取得後の実務経験5年以上
  3. 介護職員を対象とした現任研修の100時間以上の研修歴を有していること
  4. 研修実施団体の課すレポート課題または受講試験において一定の水準の成績を修めていること(免除の場合有)
  5. 介護職の小チームのリーダーとしての実務経験を有すること、居宅/居住(施設系)サービス双方での生活支援経験があること

上記5つの条件が揃っていることが必要です。

また、認定介護福祉士になるためには、必要な知識や技術などを獲得するため、認定介護福祉士養成研修を受講し、全科目(22科目)を修了(単位取得)する必要があります。認定介護福祉士養成研修修了後に、認定介護福祉士認証・認定機構に認定申請の手続きをすることで認定介護福祉士として認定されます。

介護福祉士との違い

認定介護福祉士と介護福祉士の違いは何でしょうか。

介護福祉士は国家資格、認定介護福祉士は民間資格という大きな違いがあります。

介護福祉士は、「社会福祉士及び介護福祉士法」によって定められた、国家資格です。介護福祉士国家試験を受けて合格する必要があります。国家試験を受験するためには、「養成施設ルート」「実務経験ルート」「福祉系高校ルート」「経済連携協定(EPA)ルート」の4つがあり、定められた資格要件を満たすことが条件です。

今回は、「実務経験ルート」で解説していきます。

実務経験が3年+定められている研修を修了する→国家試験合格

認定介護福祉士は「認定介護福祉士認証・認定機構」が2015年12月から認証・認定を開始した民間資格です。

認定介護福祉士になるためには、介護福祉士取得後の実務経験が5年以上が取得条件になります。

認定介護福祉士の役割と重要性

認定介護福祉士は、これまでの経験と研修や現場で修得した幅広い知識を持っています。そのため、介護サービスの中核を担い、現場スタッフの教育や指導、他職種との連携や協働、地域における介護の専門職としてボランティアや家族へ、地域の介護力の向上のため助言や指導する役割があります。介護の質を向上させるために重要な存在です。

 

現場での役割

人材育成・現場のマネジメント

生活を支える介護福祉士の質の向上に努め、現場で中心的な立場でチームリーダーとして、現場のマネジメントを行います。利用者のQOLの向上、介護サービスの高度化に対応するため、人材育成に取り組むことが重要になってきます。

また、利用者に対する個別ケアプランの作成や業務効率化の支援も行います。

・より専門的知識・技術をもった介護サービスの提供

介護福祉士養成課程では学ばない新たな知識(医療、リハビリ、福祉用具と住環境、認知症、心理・社会的支援等)を修得していますので、より専門的な知識をもっています。

・介護職への指導によって介護サービスの質の向上

利用者の尊厳の保持や自立支援等における考え方にたった介護過程の展開を修得しているので、介護スタッフへ必要な考え方を指導・助言していきます。

・認定介護福祉士の活躍をもって、介護職にのモチベーションアップ

認定介護福祉士の資格を保有するスタッフがいると、資格取得を目指すモチベーションとなります。

・サービス管理ツール等の開発や改良をおこない、人材不足の解消

記録様式などの管理ツールの改良を行い、業務の効率化につながり現場の負担軽減を行うことができます。

他職種との連携

他職種との連携は認定介護福祉士の重要な役割です。

高齢化に伴い、医療職等との連携強化が必要不可欠になってきたため、他職種からの助言を適切に理解し、介護現場で適切な介護に結びつける役割を担います。

介護福祉士養成課程では学ばない新たな知識(医療、リハビリ、福祉用具と住環境、認知症、心理・社会的支援等)を修得していますので、医師や看護師、リハビリスタッフへ、利用者の状態変化にいち早く報告し、連携を図ることで、利用者の状態悪化を最小限に抑えることように共働します。

これにより、利用者の健康状態や生活の質を向上させ、介護現場全体の業務の効率化やサービスの質の向上に貢献します。

生活を支える介護現場で終末期ケアをおこなう際は、利用者の状態は刻一刻と変化していきます。その時の利用者の状態を正確に伝えられると、家族への連絡、医師への連絡のタイミングを適切に行うことができます。

専門知識を持つ認定介護福祉士がいると、自己判断に迷わず相談できる環境があることで、現場の介護スタッフも慌てることなく対応することができるでしょう。

 

地域における役割

認定介護福祉士は、地域においても地域の介護力の向上を支援・助言する者として重要な役割を担っています。

①地域包括ケアセンターでの介護相談

地域の介護に関わる人材(ボランティアや家族介護者)への助言や指導をおこない、家族の不安を軽減し、適切なかかわりを支援します。生活基盤を整えることで、利用者が最期まで自宅で過ごせるよう最善のケアを提供できるでしょう。

②自治会等へ介護出張講座

認知症カフェや地域包括ケアセンターが主催する勉強会等へ参加し、地域の介護問題を把握し、問題になっていることを分析することで、地域の介護問題を解決することで地域の介後力向上につながります。

③地域の学校への介護口座、授業の講師

より専門的な知識を修得している認定介護福祉士は、新しい知識・技術・実践を浸透させることで、介護の意識改革をおこない質の高い介護ケアを提供することができます。次の世代を育てることで、長期的な質の高い介護を提供することにつながるでしょう。

認定介護福祉士資格の周知により、介護職のキャリアアップに役立ちます。

認定介護福祉士資格の取得方法

認定介護福祉士資格の取得には、いくつかのステップを踏む必要があります。

認定介護福祉士になるためには、認定介護福祉士養成研修を受講し、全科目を修了する必要があります。

認定介護福祉士養成研修修了後に、認定介護福祉士認証・認定機構に認定申請の手続きをすることで認定介護福祉士として認定されます。

受験資格

認定介護福祉士になるためには、受験資格を満たしていることが必要です。

前提条件として

  1. 介護福祉士の資格を有していること
  2. 介護福祉士資格取得後の実務経験が5年以上
  3. 介護職員を対象とした現任研修の100時間以上の研修歴を有していること
  4. 研修実施団体の課すレポート課題または受講試験において一定の水準の成績を修めていること(免除の場合有)

※その他:介護職の小チームのリーダーとしての実務経験を有すること、居宅/居住(施設系)サービス双方での生活支援経験があること

【受講要件のない項目もあり】

申し込みには実施団体により「介護福祉士基本研修」「ファーストステップ研修」の受講が求められることがあります。
詳しくは研修実施団体にお問い合わせください。

 

養成研修の内容

養成研修内容は、全科目(22科目)を修了(単位取得)することが必要です。

認定介護福祉士養成研修Ⅰ類(13科目)と認定介護福祉士養成研修Ⅱ類(9科目)があります。

認定介護福祉士養成研修Ⅰ類

介護福祉士養成課程では学ばない新たな知識(医療、リハビリ、福祉用具と住環境、認知症、心理・社会的支援等)を修得し、他職種との連携・協働を含めた認定介護福祉士としての十分な介護実践力を身に着けます。

利用者の尊厳の保持や自立支援等における考え方にたった介護過程の展開を、介護職の小チーム(ユニット等、5〜10名の介護職によるサービス提供チーム)のリーダーに対して指導するために必要な知識を獲得します。

認定介護福祉士養成研修Ⅱ類

Ⅰ類で学んだ知識をもって、根拠に基づく自立に向けた介護実践の指導をする力を獲得し、

認定介護福祉士に必要な指導力や判断力、考える力、根拠をつくりだす力、創意工夫する力等の基本的知識に基づいた応用力を養成していきます。

サービス管理に必要なツールを整理、改善し、それらから根拠を導きだし、その根拠に基づいた指導をする力を獲得します。

生活支援の視点から、地域の介護力を高める力を獲得し、 介護サービスという特性のもと、チーム運営、サービス管理、人材育成等について必要な専門的な理論に基づき、チーム、 サービス、人材マネジメントを実践し、利用者を中心とした地域づくり(地域マネジメント)に展開できる力を獲得していきます。

引用:認定介護福祉士養成研修について

Ⅰ類 領域名 科目名 単位 時間
認定介護福祉士養成研修導入 認定介護福祉士概論 1 15(7)
医療に関する領域 疾患・障害等のある人への生活支援・連携Ⅰ 2 30

(30)

疾患・障害等のある人への生活支援・連携Ⅱ 2 30

(15)

リハビリテーションに関する領域 生活支援のための運動学 2 10(10)
生活支援のためのリハビリテーションの知識 20(8)
自立に向けた生活をするための支援の実践 2 30(8)
福祉用具と住環境に関する領域 福祉用具と住環境 2 30(0)
認知症に関する領域 認知症のある人への生活支援・連携 2 30(15)
心理・社会的支援の領域 心理的支援の知識技術 2 30(15)
地域生活の継続と家族支援 2 30(15)
生活支援・介護過程に関する領域 認定介護福祉士としての介護実践の視点 2 30(0)
個別介護計画作成と記録の演習 2 30(0)
自職場事例を用いた演習 1 30(20)
Ⅰ類  計 345(143)
Ⅱ類 医療に関する領域 疾患・障害等のある人への生活支援・連携Ⅲ 2 30(15)
心理・社会的支援の領域 地域に対するプログラムの企画 2 30(15)
マネジメントに関する領域 介護サービスの特性と求められるリーダーシップ、人的資源の管理 1 15(7)
チームマネジメント 2 30(15)
介護業務の標準化と質の管理 2 30(15)
法令理解と組織運営 1 15(7)
介護分野の人材育成と学習支援 1 15(7)
自立に向けた介護実践の指導領域 応用的生活支援の展開と指導 2 60(40)
地域における介護実践の展開 2 30(0)
Ⅱ類  計 255(121)
合計 37 600(264)

出展:認定介護福祉士養成研修について

研修の申し込み方法

養成研修の申し込み方法は実施団体によって異なるため、まずは自分が所属する地域に実施団体があるかどうかを確認する必要があります。

各都道府県の介護福祉士会や社会福祉法人、あるいは日本介護福祉士会に問い合わせてみましょう。

養成研修の申し込みは、各都道府県の認定機関や研修実施団体のウェブサイトで確認できます。申し込みには、介護福祉士の資格証明書や実務経験証明書が必要です。

一般社団法人 静岡県介護福祉士会

〒420-0856
静岡県静岡市葵区駿府町1−70
静岡県総合社会福祉会館4階

電話番号:054-253-0818
FAX:054-253-0829

令和6年度2期生第2期 開催要項

また、研修受講にかかる費用も実施団体によって異なりますが、相場としては50~60万円程度です。

例えば、研修を実施している静岡県介護福祉士会では、

会員 224,000円(税込)

非会員 448,000円(税込)

の費用がかかるとされています。

出典:認定介護福祉士養成研修【令和6年度】受講生募集(静岡県介護福祉士会主催)

資格取得までのステップ

資格取得のステップは、受験資格を満たし、養成研修を修了し、必要な書類を揃えて認定機関に申請することです。申請が受理され、審査に合格すれば、認定介護福祉士の資格が付与されます。

以下で詳しく解説していきます。

ステップ1・受験資格を満たしていること

詳しくは、上記の受験資格を参考にしてください。

ステップ2・養成研修を受講し、全科目を修了すること

養成研修I類、II類、全22科目を受講し、修了する必要があります。

ステップ3・認定介護福祉士認定書類の提出

ステップ4・認定証の交付

機構による審査を経て認定証が交付されます。

ステップ5・認定介護福祉士 認定・登録手続き

認定証の受け取り、登録申請を行います。

ステップ6・登録完了

登録証の交付、認定介護福祉士名簿に記載されます。

引用:認定介護福祉士を目指す人 AIM

 

認定介護福祉士資格のメリット

認定介護福祉士資格を取得することで、得られるメリットについて解説します。

認定介護福祉士は介護福祉士の上位資格であるため、介護職としてのキャリアアップを図れ、モチベーションもアップするでしょう。それに伴い、現場での評価の向上に繋がります。また、自身の専門知識も向上し、質の高い介護を提供できるようになります。

キャリアアップの可能性

認定介護福祉士になると、役職につきやすくなったり、処遇改善加算の対象になる可能性があります。

認定介護福祉士は、より専門的な知識や技術を修得しているため、役職につく可能性が高くなります。役職につくと、役職手当てなどで給与アップを見込めます。また、役職に就いた経歴があれば、転職時の有利な条件として、キャリアアップをすることができるでしょう。人材育成ができる人材はとても貴重な存在です。

今後の展望として、認定介護福祉士は、処遇改善加算の対象になる可能性があります。処遇改善加算の対象となるためにも、認定介護福祉士を目指すことを検討しても良いと思います。

専門知識の向上

認定介護福祉士の養成研修は、約600時間を有します。

介護福祉士養成課程では学ばない新たな知識(医療、リハビリ、福祉用具と住環境、認知症、心理・社会的支援等)を修得しています。

認定介護福祉士は、介護サービス提供において、他職種との連携の中核を担う役割となるため、専門知識が必要になります。

他職種からの情報や助言を適切に理解し、介護職チーム内で正確に情報を共有することで、適切な介護に結びつきます。

利用者の生活支援を行なっている介護者に、専門知識を有する認定介護福祉士がいると、利用者の小さな変化に早期に気づけ、他職種と連携、共働することで、利用者の状態悪化を最小限に止めることができると考えられます。

 

現場での評価向上

事業所や施設の介護サービスマネージャーとして、どのような利用者に対しても最善の個別ケアを提供するとともに、介護職チームの管理、運営をマネジメントしていきます。また、サービス向上のため、現場教育、意識改革、サービス提供体制の改革を行い、新しい知識、技術、実践を浸透させる力を発揮するでしょう。

認定介護福祉士は、介護福祉士の上位資格となるため、現場の介護職の人材育成に関わることも多いでしょう。そのため、他の介護スタッフに介護業務について教えることや、講義をする機会もあります。人材育成を行うことで、周りのスタッフ全体でより高い介護サービスの提供を目指すことができます。

キャリアアップも含め、上位資格を保有する事で、現場での評価向上が狙えます。

 

認定介護福祉士としてのキャリアパス

認定介護福祉士は、多様なキャリアパスを歩むことができます。例えば、施設での管理者や役職に就くことや、研修講師としての役割を担うことなど、その活躍の場は広がっています。

以下では、認定介護福祉士としての具体的なキャリアパスについて詳しくご紹介します。

介護福祉士としてさらなるステップアップを目指す方は、ぜひ参考にしてください。

具体的なキャリアパスの例

認定介護福祉士は、施設の管理者やエリアマネージャー、研修講師やコンサルタント、行政機関や団体での役職など、多岐にわたるキャリアパスがあります。

①現場でのリーダーシップポジション

特別養護老人ホームや小規模多機能ホームなど、現場の個別ケアマネジメントを担うポジションに就く事があります。専門的な知識・技術を有する認定介護福祉士は、介護チームのリーダーとしてスタッフを統括します。リーダーシップを発揮するために、管理者や役職がつく事が多いです。

②教育・研修分野

研修講師やインストラクターとして、研修会やセミナーの講師として呼ばれます。福祉専門学校で介護福祉士を目指す学生に対し、実践的な教育をおこない、次の世代を育てます。在宅で介護を行う家族に対しても、介護方法など適切なアドバイスを行ったりします。

③行政・政策分野

地域包括支援センターでの介護相談、専門的な知識を通して、時代に合う新しい介護の研究、制度の改善や政策に対して助言を行います。

④地域包括ケアシステムの推進

地域包括ケアコーディネーターとして、地域包括ケアシステムの中で、高齢者が住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される地域包括ケアシステムの構築を実現していきます。

認定介護福祉士の将来性

認定介護福祉士の将来性はどうでしょうか。

高齢化がすすむ日本では、介護の需要が増加しており、資格取得者の重要性が高まっています。

介護福祉士は、現場での身体介護がメインとなってきますが、認定介護福祉士は現場での介護業務はほとんど担当しません。多数の介護チームの取りまとめやリーダーの教育、マネジメント、サービス管理など、業務が広範囲で多岐にわたることが特徴です。

現場での仕事は、介護職自身の身体的負担が大きいです。特に「腰痛」になると、最悪仕事を辞めないといけない時があります。認定介護福祉士は、教育やマネジメント業務が中心になってくるため、長期で働きやすい環境となるでしょう。

利用者ニーズの多様化や高度化に対応できる認定介護福祉士は、その人らしく生きられるようにQOLの向上を図るため、利用者、事業所、地域にさまざまな効果をもたらします。

 

認定介護福祉士に関するQ &A

認定介護福祉士に関する質問に答えていきます。

認定介護福祉士の価値について

認定介護福祉士の価値は、介護の質を向上させ、リーダーシップを発揮し、チーム全体のパフォーマンス向上に寄与できます。

より専門的な知識・技術をもった介護サービスを提供し、他職種との連携内容を適切にサービスに反映させ、介護職への指導で介護サービスの向上で、利用者のQOLが向上します。利用者の満足度が上がると、所属する施設の評価が上がります。利用者が増加すると、給与アップなどの待遇改善があるかもしれません。

認定介護福祉士は、現場のリーダークラスへの教育・指導を実践できるため、施設全体でより質の高い介護を提供することができます。

認定介護福祉士の試験と合格率

認定介護福祉士は、一般社団法人「認定介護福祉士認証・認定機構」が2015年12月から認証・認定を開始した民間資格です。

認定介護福祉士の資格は、介護福祉士の資格を保有し、かつ実務経験が5年以上ないと認定資格がありません。とはいえ介護福祉士の国家試験合格率は70〜84%と高く、認定資格を取得することは難しいことではないでしょう。

国家資格では無いため、国家試験はありませんが、規定の研修を受けて、項目ごとの試験に合格する必要があります。

各項目の試験の難しさについては、集中して講習を受けた人は合格できるレベルと言われています。

2022年時点の認定介護福祉士の登録人数は、100名程です。

認定介護福祉士で年収は上がる?

介護の現場では、有資格者には資格手当てがつきます。認定介護福祉士の認定を受けると、資格手当てのアップが見込めます。また、現場のリーダー的役割を果たすため、管理者や役職になるとこも多く、役職手当てがつき昇給もあるかもしれません。

介護職員処遇改善加算は、経験年数のある介護福祉士を優遇する働きがあるため、認定介護福祉士は、処遇改善加算の対象になる可能性があります。処遇改善加算がとれると、一人当たり最大37000円相当もらうことができるので、経験年数の長い認定介護福祉士の存在はとてもありがたいです。

また、転職においても資格保有者はとても有利です。役職を経験している人材は転職をするときも、より良い条件を求めることができます。

資格取得の難しさ

認定介護福祉士の資格取得の難しさについて説明していきます。

①費用がかかる

養成研修Ⅰ類(13項目)、Ⅱ類(9項目)の全講習を受講し、修了する必要性があります。

1科目に対して、8000円~15000円の費用がかかるため、全講習を受けた場合、約

60万円程必要になるでしょう。

②時間がかかる

養成研修の修了には約600時間かかります。講習の実施団体のスケジュールにもよりますが、1年以上の時間を費やすこともあります。

③前提条件が厳しい

  1. 介護福祉士の資格を有していること
  2. 介護福祉士資格取得後の実務経験5年以上
  3. 介護職員を対象とした現任研修の100時間以上の研修歴を有していること
  4. 研修実施団体の課すレポート課題または受講試験において一定の水準の成績を修めていること(免除の場合有)
  5. 介護職の小チームのリーダーとしての実務経験を有すること、居宅/居住(施設系)サービス双方での生活支援経験があること

これ以外にも、静岡県では、ファーストステップ研修修了も要件に入っています。

認定介護福祉士資格の更新要件

認定介護福祉士に登録したら、5年毎の更新が必要です。

更新要件は以下の通りです。

①認定介護福祉士登録後、認定介護福祉士の更新に必要とされる実務経験が5年の間に従業期間が2年以上 、かつ180日以上必要

長期休業(産休、育休、介護休業)が必要な場合は、登録後5年には算定しない

認定介護福祉士の更新に必要とされる実務経験とは

1.教育指導

施設や事業所などの管理者、ユニットリーダー、また教育指導に係わる活動実践がある人

2.連携協働

サービス提供責任者、連携協働の中心となって活動する人

3.地域支援

地域支援コーディネーター、地域ケア会議のメンバー

4.介護認定調査員など

②現任研修や介護福祉に関する研修への参加、また、研修における講師の活動で取得できるポイントで20ポイント以上取得すること

研修には必修の研修、レポート提出などが含まれます。

 

まとめ

認定介護福祉士の取得方法とメリットについてまとめました。

認定介護福祉士は、介護福祉士の上位資格になります。介護現場でリーダーシップ、専門知識の向上に役立ち、介護職のキャリアアップ、職場での評価の向上につながります。

高齢化が進む日本において、介護の需要は高まっています。資格がなくても介護の現場で働くことはできますが、資格を持っていると信頼度がグンと上がるでしょう。他職種との連携・協働で介護の質の向上に貢献でき、やりがいを感じられます。

認定介護福祉士を目指して、日本の介護に革新を起こしてみましょう。

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