【チェックリスト付き】軽度認知障害(MCI)とは?初期症状や予防法について解説

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軽度認知障害(MCI)とは?


軽度認知障害(Mild Cognitive Impairment, MCI)は、認知症に至る前段階の状態のことです。記憶や判断力、注意力などの認知機能に一部低下が見られますが、日常生活には大きな支障をきたしていません。

この状態の早期発見と適切な対応で認知症への進行を遅らせる可能性を高めることができます。

 

軽度認知障害(MCI)の初期症状と種類


軽度認知障害の主な症状

記憶力の低下
最近の出来事や人の名前を忘れやすくなる。

注意力の低下
同時に複数の作業を行うことが難しくなる。

判断力の低下
計画立案や問題解決に時間がかかる。

 

軽度認知障害の種類

健忘型MCI :記憶力が中心的に低下し、アルツハイマー型認知症へ進行しやすい。

非健忘型MCI:判断力や注意力が低下し、血管性認知症などに進むリスクがある。

 

軽度認知障害(MCI)の予防と改善策


軽度認知障害の進行を防ぐためには、生活習慣や社会的活動の見直しが重要です。

 

健康的な生活習慣

バランスの良い食事:特に、DHAやビタミンE、抗酸化物質を多く含む食品を摂取。

定期的な運動:ウォーキングや軽いジョギングなどの有酸素運動を習慣化。

【食事例】

果物、野菜、青魚(サバやイワシなど)、ナッツ

【有酸素運動の例】

週3〜5回のウォーキング:軽い有酸素運動が脳の血流を改善。

ヨガやストレッチ:身体の柔軟性を保つとともに、心のリラクゼーションにも役立ちます。

筋力トレーニング:スクワットや軽いウェイトを使った運動が推奨されています。

 

積極的な社会参加

他者との交流を増やし、孤立を防ぐ。

コミュニケーションを通じて認知機能を刺激。

【交流・活動の例】

地域のサークル活動:趣味を通じて他者とつながる機会を持つ。

家族や友人との会話:日常的な対話が脳を活性化。

ボランティア活動:社会貢献を通じて生きがいを見つける。

 

ストレスの管理

規則正しい生活で心身の健康を保つ。

瞑想や趣味を活用してリラックス。

【規則正しい生活 例】

睡眠の質の改善・規則正しい睡眠:毎日同じ時間に寝起きする習慣をつける。

睡眠環境の整備:静かで暗い部屋、適切な温度と湿度を保つ。

スマホや画面を避ける:寝る1時間前にはデバイスを使用しない。

また、過度のストレスは脳に悪影響を与えるため、ストレス解消が不可欠です。

【ストレス解消の例】

瞑想やマインドフルネス:心を落ち着ける時間を作る。

リラクゼーション法:深呼吸やアロマセラピーでリラックス。

趣味や娯楽:好きな活動を通じて心を癒す。

 

認知トレーニング

脳を使う活動で認知機能を活性化

【認知トレーニング例】

クロスワードやパズル:論理的思考や記憶力を鍛える。

楽器演奏や新しい趣味の開始:新しいスキルの習得が脳を刺激。

読書や手書き日記:集中力を高め、記憶を整理する効果があります。

 

あなたや周りは大丈夫?軽度認知障害(MCI)チェックリスト


軽度認知障害の早期発見のために、以下の項目を確認しましょう。

 

○最近の出来事をすぐに忘れてしまうことが多い。

○同じ質問を繰り返してしまう。

○お金の管理や買い物にミスが目立つ。

○趣味や活動への興味が減少した。

○自分がよく知る場所で迷子になりそうになる。

 

該当する項目が多い場合は専門医への相談を検討してください。

 

軽度認知障害(MCI)の進行を遅らせるために今から出来ること


軽度認知障害(MCI)は、適切なケアを行えば症状の進行を遅らせることが可能です。

介護職員や家族が注意深く見守り、気づいた変化を記録することが重要です。特に早期段階での診断と対策が、生活の質を維持する鍵となります。

もし身近な人の症状が気になる場合は、すぐに自分だけで判断するのではなく、周りの人と協力して経過観察を行いましょう。

関連記事:軽度認知障害 – 厚生労働省

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