介護職の短時間のパートは人気が高い?短時間勤務のメリット・デメリット

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非常勤(パート・アルバイト)という働き方

非常勤とは、1日8時間週5日のフルタイム勤務をしない働き方のことです。

たとえば、週4日や1日5時間勤務などのパートやアルバイトが該当します。

 

非常勤のメリットは、自分の都合に合わせた働き方ができることです。

子育て中の主婦や学生に向いている働き方で、介護職にも非常勤の仕事があります。

介護職の場合は、結婚や出産などでブランクがある方や、子育てや介護など家庭の事情で長時間働けない場合に非常勤という働き方は人気があります。

 

しかし、介護職で非常勤として働く場合は、デメリットもあるため注意しましょう。

非常勤はフルタイム勤務と比べて、年収が低くなります。

勤務時間が短いことやボーナス・昇給などの面でも、非常勤はフルタイムと比べてデメリットが大きくなる点に注意が必要です。

 

年収アップを希望するなら介護職で非常勤の働き方は向いていませんが、勤務形態にこだわらないでことで、就業場所や働き方の選択肢が広がります。

 

介護職がパート・アルバイトで働くメリットとは

介護職が非常勤で働くと、いくつかのメリットがあります。

  • 希望の条件で働きやすい
  • 残業や時間外出勤が少なめ
  • 業務が限定的な場合が多い

 

これらの条件を優先するなら、パートやアルバイトの働き方が向いています。

 

短時間など希望する条件で働きやすい

パートやアルバイトの多くは、家庭や学業と両立しやすい勤務時間です。

非常勤でも1日8時間働くことはできますが週4日までが非常勤のため、パートやアルバイトとしての雇用では、働く日数や時間を調節しやすい職場が多いでしょう。

 

短時間で勤務日数が少ないと、育児や介護をしながら働きやすくなります。

家庭の事情で長時間働けない方に向いており、休みも取りやすいメリットがあります。

また、仕事とプライベートの両立がしやすいため、将来に向けた勉強時間を確保したい方にもパートやアルバイトの働き方は人気です。

 

残業や時間外出勤が少なめ

非常勤は、常勤と比べて残業が少ないという特徴があります。

 

まったく残業がないわけではありませんが、パートやアルバイト勤務は家庭や学業との両立を希望する方が多いため、残業を強要される心配は少ないでしょう。

もちろん、非常勤でも残業があれば、その分の賃金は支払われます。

 

また、非常勤は勉強会や委員会などで時間外出勤を求められないケースが多くなっています。

そのため、非常勤は拘束時間が少なく、予定外の勤務で帰宅時間が遅くなる心配が少ない働き方です。

 

業務が限定的な場合が多い

パートやアルバイトの介護職は、未経験でも働ける限定的な業務が多くなっています。

たとえば、利用者さんの生活のお手伝いなどで、普段から家事や育児をしているなら、その経験を活かせる仕事内容です。

介護技術が求められる仕事は、常勤の介護職や看護師などが担当します。

 

また、非常勤の介護職なら、管理職や管理者になる心配も少ないでしょう。

責任のある仕事を任せられることは少ないため、精神的なプレッシャーを減らしたい方に向いている働き方です。

 

介護職がパート・アルバイトで働くデメリットとは

介護職がパートやアルバイトで働くと短時間勤務になるメリットがありますが、その特徴は人によってデメリットになる恐れもあります。

  • 常勤に比べて収入は減少する
  • 賞与や退職金がない場合がある
  • キャリアアップやスキルアップが難しいケースがある

 

常勤に比べて収入は減少する

パートやアルバイトのような非常勤は、出勤した分だけ給料がもらえます。

そのため、家庭の事情で休んだときや、早退する回数が多くなると、その分の給料額が減ります。

 

また、注意が必要なのは、連休が多い月です。

ゴールデンウィークなど大型連休があるときは、出勤日が少なくなり給料が減るデメリットもあります。

 

非常勤はその月によって給料額が変わりやすいため、安定した給与を求める方には向いていません。

一定の給与を求めるなら、基本給があり休日日数で給与額が変わらない常勤が向いています。

 

賞与や退職金がない場合も

職場によっても異なりますが、非常勤は賞与や退職金がない場合があります。

 

非常勤で賞与がある介護の職場もありますが、常勤と比べて額は少ないことが多いでしょう。

そのため、非常勤は年収が低くなりやすいデメリットがあります。

 

また、パートやアルバイトは短期間だけ働くケースもあるため、退職金制度を設けていない職場が多くなっています。

近年では常勤でも終身雇用となるケースは減っており、そもそも常勤であっても会社自体に退職金制度がない場合も増えているため、非常勤ではなおさら割合は少なくなると考えましょう。

 

キャリアアップ、スキルアップが難しいことも

介護職のパートやアルバイトには責任のある仕事を任せるケースが少なくなっており、そのため勉強会への参加機会はあまりないでしょう。

そのため、働きながら介護職の資格取得を目指す方には、非常勤での働き方はおすすめできません。

 

職場によっては研修制度や資格取得支援制度などを設けているところがありますが、非常勤のスタッフ向けのケースの場合があります。

勉強会などは費用がかかることもありますが、パートやアルバイトだとすぐに辞めてしまう恐れがあるため、そこまでコストをかけられない職場は多いからです。

 

介護職の派遣や短時間正社員という働き方

介護職の非常勤にデメリットを感じるなら、別の働き方を選択する方法もあります。

派遣や短時間正社員という働き方もあるため、それぞれ特徴を確認してみましょう。

これらも非常勤のひとつで、パートやアルバイトにはないメリットが得られます。

 

介護職の派遣で働くメリット

介護職の派遣とは、派遣会社に登録して派遣先で働く方法です。

職場に直接雇用されるのではなく、派遣会社と雇用契約を結んで働きます。

 

介護派遣のメリットは、以下の内容です。

  • パートやアルバイトより給与が高くなる場合がある
  • 職場のミスマッチが少ない
  • 派遣会社のサポートが充実している
  • 社会保険の加入が可能な派遣会社もある
  • パートやアルバイトのように休日が取りやすい

 

介護職は人手不足の現状があるため、派遣社員を雇いたい職場は多くあります。

パートやアルバイトより派遣の時給が高くなりやすいのは、人材不足に悩む職場が派遣を活用するケースが多いためです。

 

また、派遣会社を通して職場を選ぶため、事前情報が得られやすく職場のミスマッチが少ないでしょう。

派遣会社によっては福利厚生が充実しているところもあります。

 

派遣は常勤のように勤務日や勤務時間が決められておらず、パートやアルバイトと同様にライフスタイルに合わせた働き方が可能です。

交渉は派遣会社にお願いできる点でも、育児や家事と両立した働き方をしたい場合に人気です。

 

介護職の派遣で働くデメリット

介護職が派遣として働くうえでデメリットになるのは、雇用期間です。

  • 契約期間が決まっており雇用が不安定
  • 最長3年までしか派遣として働けない

 

派遣は最長3年までの雇用期間で、職場によってはそれ以下の雇用期間の場合があります。

同じ職場で長く働きたいと考えている方に派遣は向いていないでしょう。

また、職場に慣れてきたと思ったら雇用期間が切れてしまい、別の職場でいちから関係性の構築をしたり仕事を覚えたりしなければなりません。

 

職場によっては、派遣は期間限定雇用の理由から、仕事内容が限定的になる場合もあります。

単調な仕事しか任せてもらえず、スキルアップを目指す方には向いていません。

派遣は即戦力として扱われる職場もありますが、どの職場もそうではなく、派遣への理解が得られない職場もあることは覚えておきましょう。

 

短時間正社員制度とは

短時間正社員制度とは、厚生労働省が推奨している新しい働き方のことです。

まだ取り入れている職場は多くありませんが、このような制度があると覚えておくと、介護職での働き方の幅が広がりやすいでしょう。

 

短時間正社員制度がある職場では、フルタイム正社員より1週間の労働時間が少なくなります。

フルタイム正社員とは、1日8時間週5日勤務または4週に4回以上休日があり、1週間に40時間勤務する働き方です。

短時間正社員制度で入社すると、1日7時間などの働き方が可能になり、1週間に40時間未満での勤務もできるようになります。

 

また、正社員と同様に無期労働契約を結んでおり、賞与や退職金も正社員と同じです。

年収が低くなってしまう心配がなく、働く時間だけが短くなるメリットがあります。

 

短時間正社員制度が勧められている理由は、育児や介護などと仕事を両立したい方が活躍できる職場を増やす目的があるからです。

職場で短時間正社員制度があり、フルタイム正社員と同等のスキルがあると認められれば、正社員のような働き方で短時間勤務が可能となります。

 

介護職として働きたくても育児や介護などを理由に長時間働くことが難しい状況で、正社員と同じ待遇を得たい方は、短時間正社員制度がある求人を探してみましょう。

 

自分に合った働き方を探すために

短時間正社員制度を利用して働きたい方は、介護士専門の転職サイトを利用するといいでしょう。

まだ短時間正社員制度を採用している職場は少ないですが、転職サイトのコンサルタントに交渉を代行してもらうと、制度のない職場でも短時間労働が可能となる場合があります。

 

また、短時間労働を希望する場合は、勤務条件が複雑になる場合があります。

事前に職場の情報収集をしておかないと、入職後に「休みがとりにくい」「仕事のレベルが合わない」といった問題が発生する恐れがあるでしょう。

 

職場の情報はネットで調べる方法がありますが、リアルな声を見つけるのは大変です。

育児などで職場を長く離れていた方は、介護職の知り合いがおらず、情報収集がしにくいこともあるため、転職サイトの活用も考えてみてください。

 

地元の派遣会社アクタガワHRMなら、介護の正社員・パート・派遣など幅広い雇用形態の求人を扱っています。

短時間勤務を希望する方にもおすすめの転職サイトなので、ぜひご利用をご検討ください。

 

介護士専門の転職サイトを利用すると、以下のメリットがあります。

  • 職場の雰囲気の情報を教えてもらえる
  • 希望就職先と連絡や調整を行ってもらえる
  • 希望に合う条件の求人を探してくれる
  • 履歴書や面接対策のサポートがある

 

転職サイトはこれらをすべて利用しても無料です。

相談だけでも利用できるため、短時間労働の勤務先選びで悩んでいる方は、転職のプロに話を聞いてもらうといいでしょう。

 

まとめ

子育てが一段落したら介護職に復帰したいと考えることがありますが、しばらく介護の仕事をしていないと、職場復帰に不安があるものです。

育児や家事と両立させるため介護職で短時間のパートやアルバイトを考えても、収入が減ってしまうなどデメリットが大きくなる場合があるでしょう。

 

介護職の職場復帰で悩んでいるなら、派遣や短時間正社員制度のある職場も選択肢に入れてみてはどうでしょうか。

客観的な意見を聞きたいときは、無料で使える転職サイトの利用が便利です。

転職で何を優先していいのか悩む方も、ぜひ転職サイトを活用してみてください。

 

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