資格義務化になった介護の仕事。社会福祉専門職の介護に関する資格である介護福祉士実務者研修ついて詳しく解説しています。
介護福祉士実務者研修とは
介護のプロとして働くために基本的な介護の知識やスキルにくわえて、医療的ケアを身につけることができる研修となっています。介護職員初任者研修と比べると、より専門的で深く介護について学習することになるので、学習する時間も450時間（20科目）と長く設定されています。また、介護福祉士国家試験を受験するために必要な資格なので、受験を考えている方は研修を受講しましょう。
試験内容
介護福祉士実務者研修の試験は義務化されていません。ただし、研修の最後などに試験を実施しているスクールもあるので、気になる方は受講前に確認をしておきましょう。
受講資格
受講資格は特に定められておらず、無資格・未経験の方でも受講をすることができます。介護の仕事をするには資格必須となりましたので、無資格の方はぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。初任者研修の資格を持っていることを受講資格に定めているスクールもあるので事前に確認をしてください。
費用・料金
無資格・未経験の場合では15から20万円程度の費用となっています。ただし、所持している資格によって授業の免除があるので、それに伴って費用も変わってきます。また、教育訓練給付金制度という条件を満たすことで、最大70％をハローワークから受給できる給付金制度の利用可能なスクールもあります。介護福祉士実務者研修受講資金貸付制度という貸付金制度を、各地域の社会福祉協議会が条件付きではありますが行っているので利用を検討するのも一つでしょう。
通信教育
通信教育の講座も開講されていますが、スクーリングが必須の履修科目があるので、研修のすべてを通信教育で修了することはできなくなっています。
難易度・合格率
試験の実施義務がないことから試験の有無・内容はスクールによります。試験があったとしても研修の内容を理解できていれば合格できる難易度のようです。仮に不合格となっても追試が実施されているのが実情のようです。
働きながら介護福祉士実務者研修を取得するには
働きながら実務者研修を取得するにはなかなか大変なことです。通信教育や、スクールによっては平日だけでなく土日や夜間のコースもあるので働きながら資格の取得を目指すことは可能と言えます。ただし、夜間のコースは特に少ないようですので事前に確認をしてみてください。
介護の仕事は2024年４月より無資格で働くことが厳しくなってきました。現在無資格でこれから介護の仕事をしようと思っている方はぜひ資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。また初任者研修をお持ちの方も、今後のスキルアップを目指してチャレンジしてみましょう。
