介護業界への就職・転職を考えている方へ。
未経験者、ブランクのある方、40代・50代の再就職希望者も必見!介護業界の現状、仕事内容、適性、求人の探し方、キャリアパス、ブラック職場の見分け方まで、介護の仕事に関する情報を解説します。
「介護の仕事に興味はあるけど、未経験だし、体力に自信がない…」「50代からの転職で、年齢がネックにならないか心配…」
そんな疑問や不安をお持ちではありませんか?
この記事では、介護業界の最新の就職動向や、未経験でも安心して働ける理由、適性のある人の特徴などを詳しく解説します。「最新の介護業界の動向が知りたい」「自分が介護の仕事に向いているか知りたい」と思っている方は、ぜひ最後までご覧ください。
Contents
介護業界の就職の現状と将来性
高齢化が急速に進む日本において、介護業界は慢性的な人手不足に悩まされています。しかし、それは未経験者やブランクのある方、40〜50代の方にとっても、就職・転職のチャンスがあることを意味します。
厚生労働省の推計によると、2026年には約25万人、2040年には約57万人の介護職員が不足する見込みです。深刻な人手不足を解消するため、国や自治体は、介護職員の処遇改善や、人材の確保・育成に力を入れています。
具体的には、「介護職員処遇改善加算」による給与アップ、資格取得支援制度の拡充、外国人介護人材の受け入れ拡大などが進行中です。さらに、介護ロボットやICT技術の導入による業務効率化など、介護現場の労働環境は大きく変わりつつあります。
関連記事:【2025年最新情報】介護職の処遇改善手当とは?もらえる条件やその支給額について
・厚生労働省.「第9期介護保険事業計画に基づく介護職員の必要数について」.令和6年版,2024.https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_02977.html,(参照 2025-3-9)
介護業界のリアルな現場環境|未経験者が誤解しがちなポイント
「介護の仕事はキツい」というイメージを持つ方もいるかもしれません。確かに介護現場では、体力を使う場面や、利用者様とのコミュニケーションで精神的に負担を感じることもあります。
しかし、それは介護の仕事の「一面」に過ぎません。大切なのは、「良い面と厳しい面」の両方を理解しておくことです。
- 介護業界の誤解1:体力仕事ばかり?
実際の現場では、利用者様の身の回りのサポートだけでなく、話し相手になったり、レクリエーションを企画したり、記録を作成したりする事務仕事など幅広い業務があります。介護ロボットやICT技術の導入など、介護職の負担を軽減する取り組みも進行中です。
- 介護業界の誤解2:給料が安い?
給料は、所有資格や施設形態、夜勤の有無などによって、大きく異なります。国や自治体による「介護職員処遇改善加算」などの取り組みにより、給与水準は上昇している傾向にあります。
- 介護業界の誤解3:キャリアアップできない?
経験を積み試験に合格することで、介護福祉士やケアマネジャーなど、より専門性の高い資格を取得できます。資格取得支援制度を設けている職場も多く、働きながらスキルアップを目指すことが可能です。
- 介護業界の誤解4:日々単調な仕事?
介護現場では、利用者様一人ひとりに合わせたケアを提供します。高齢者の体調や状態は日々変化します。よって、毎日の観察や創意工夫が必要です。
文章だけでは、施設の雰囲気や実際の様子を把握するのは難しいものです。多くの介護施設では見学を受け付けていますので、積極的に活用されることをおすすめします。
介護職のやりがいと魅力|現場の声から学ぶリアルな経験談
介護の仕事は、「人の役に立ちたい」「誰かの支えになりたい」という思いを、日々の業務の中で実現できる仕事です。利用者様やご家族からの「ありがとう」の言葉や笑顔が、何よりの励みになり、やりがいを感じながら働く職員も多くいます。
ここでは、実際に現場で働く介護職員のリアルな体験談を通して、介護職のやりがいと魅力をお伝えします。
現場からの声
未経験からの挑戦
「最初は不安でいっぱいでした。介護の知識も技術もなかったので、本当にやっていけるのか心配でした。でも、職場の先輩方が丁寧に指導してくれて、研修制度もしっかりしていたので、安心してスタートできました。最初は戸惑いながらも、利用者様と接するうちに、少しずつ仕事に慣れていきました。
ある日、担当していた利用者様から『あなたが来てくれると安心する』と言われたんです。その言葉を聞いた瞬間、胸がいっぱいになりました。こんなに直接、人の役に立てる仕事ってなかなかないんじゃないかと思いました。」
介護職の魅力
「この仕事をしていて一番嬉しいのは、利用者様やご家族から直接『ありがとう』と言ってもらえることです。最初は、ただ毎日の仕事をこなすだけで精一杯でしたが、次第に利用者様一人ひとりの小さな変化に気づけるようになりました。
例えば、食事の際にいつも介助が必要だった方が、自分でスプーンを持てるようになったり、笑顔が増えたり。そんな小さな成長を一緒に喜べるのは、介護職ならではの魅力だと思います。
また、チームで協力しながら働けるのも大きなやりがいです。仲間と支え合いながら、一人の利用者様のために力を尽くせることが、この仕事の素晴らしさだと感じています。」
チームで支える
「介護は一人でやるものではなく、チームで支えていく仕事です。看護師やリハビリスタッフと連携しながら、利用者様の『できること』を増やしていくのが私たちの役目です。
ある時、医師から『この方は歩くのは難しい』と言われた利用者様がいました。でも、私たちは諦めませんでした。理学療法士と相談しながら、少しずつリハビリを続けていくと、ある日、自分の力で一歩踏み出すことができたんです。その瞬間、利用者様の顔がぱっと明るくなって、私たちも涙が出るほど嬉しかったのを覚えています。
介護の仕事は大変なことも多いですが、利用者様の笑顔や『できた!』の瞬間に立ち会えることが、何よりのやりがいです。」
介護の現場では、日々さまざまな困難に直面します。しかし、その分、誰かの人生に寄り添い、支えることができるとても尊い仕事です。
介護職に就くために必要な適性と性格
介護の仕事に向いているのは、以下のような人です。
求められる資質
|
解説 |
思いやりがある人 | 利用者様の気持ちに寄り添い、共感できる人。相手の立場に立って考え、何が必要かを察する力が求められます。 |
チームワークを大切にできる人 | 他の職員と協力し、連携して業務を進められる人。 |
コミュニケーション能力がある人 | 利用者様やご家族、他の職員と円滑なコミュニケーションが取れる人。言葉だけでなく、表情や仕草からも相手の気持ちを読み取る力が必要です。 |
体力がある人 | 介護では、入浴や排泄介助などのサポートを行うため、ある程度の体力は必要です。しかし、それ以上に大切なのは、「利用者様を支えたい」という気持ちです。体力に、それほど自信がない場合でも、役割分担や働き方の工夫でカバーできることもあります。 |
責任感がある人 | 利用者様の命を預かる仕事であるという責任感を持てる人。日々の業務を丁寧に行い、安全・安心な環境を提供することが求められます。 |
学ぶ意欲がある人 | 介護の知識や技術は常に進化しています。常に学び続ける意欲のある人。研修への参加や資格取得などを通して、スキルアップを目指す姿勢が大切です。 |
もちろん、最初から全てを備えている必要はありません。仕事を通して、徐々に身につけていくことも可能です。経験や知識は、後からついてきます。未経験の方でも、研修制度や先輩スタッフのサポートを通じて、徐々にスキルアップしていけるのです。
介護の仕事は、人と人との関わりが基本です。「人との関わりが好き」「誰かの役に立ちたい」という気持ちがあれば、介護の仕事でやりがいを見つけられるでしょう。
介護業界へ就職する時の不安や迷いへの向き合い方
介護業界への就職を考える際、「未経験でも大丈夫だろうか」「体力的に続けられるだろうか」などの不安や迷いはつきものです。
しかし、多くの介護施設では、未経験者向けの研修制度や、年齢・体力に合わせた働き方を用意しています。
◯介護業界への就職 不安1:未経験でも大丈夫?
未経験の方でも、問題ありません。多くの介護施設では、未経験者向けの研修制度を実施しています。先輩職員がマンツーマンで指導してくれる制度を導入している施設も多いです。
また「介護職員初任者研修」という入門資格を取得することで、介護の基礎知識・技術を身につけられます。入職し働きながら、資格取得を目指すことも可能です。
◯介護業界への就職 不安2:年齢が高くても大丈夫?
年齢を気にする必要はありません。介護業界で重視されるのは、人柄や仕事への意欲です。40〜50代からの転職者も多く活躍しています。これまでの仕事や家庭での経験は、介護の現場で必ず活かせます。
◯介護業界への就職 不安3:体力的に続けられる?
介護業界には、多様な働き方がありますので、ご安心ください。夜勤なし、短時間勤務、軽作業中心など、さまざまな働き方が可能です。ご自身の体力やライフスタイルに合った働き方を選び、無理なく活躍できます。
強みや資格を活かせる介護の仕事
介護の仕事には、特別なスキルや経験が必要と思われるかもしれません。しかし、これまでの経験や資格、個性を活かすことが可能です。異業種からの転職でも、介護現場で強みとなることが多くあります。
スキル・経験 | 解説 |
コミュニケーションスキル | 接客経験は利用者様との会話やニーズ(困りごと)の把握に、営業経験はご家族とのやりとりに役立ちます。 |
事務・管理スキル | 事務経験は、記録作成や介護保険請求業務に、経理経験は施設の運営に役立ちます。人事・労務経験も、介護施設で活かせます。 |
専門知識・資格 | 調理師・栄養士は、利用者様の栄養管理や食事の提供に関わる業務で活躍できます。 |
趣味 | 音楽や絵画、手芸、園芸などは、利用者様とのレクリエーションやコミュニケーションのきっかけになります。 |
子育て経験 | 利用者様の気持ちを理解し、共感する際に役立ちます。 |
大切なのは「誰かの役に立ちたい気持ち」と、「強みを活かす意欲」です。さまざま経験を、介護の現場で活かせます。
介護職の求人の探し方
ここでは、介護職の求人の探し方を紹介します。希望する働き方を見つけるために、自分にあった探し方を活用しましょう。
求人サイトの活用方法
多くの介護求人サイトでは、勤務地や施設形態、雇用形態、給与、こだわり条件(未経験OKなど)で求人を絞り込むことが可能です。特に介護業界に特化した求人サイトでは、幅広い豊富な情報が充実しています。
ここでは、希望の求人を見つけるためのポイントをまとめました。
- 複数のサイトを比較検討する: 各サイトによって、掲載されている求人情報や特徴が異なります。
- 気になる求人は「お気に入り」登録しておく: 気になる施設を、後で比較検討するときに便利です。
- 新着の求人情報を常にチェックする: こまめにチェックし、良い求人を見逃さないようにしましょう。
求人サイトを上手に活用すれば、希望の介護職の求人を絞り込めます。積極的に活用して、理想の職場を見つけましょう。
職業紹介所や人材派遣会社の利用
職業紹介所や人材派遣会社は、専門のアドバイザーが求職者の希望やスキルに合った求人を紹介してくれます。
以下の点を意識して活用しましょう。
- キャリアカウンセリングを受ける: 自分の強みや弱み、キャリアプランなどを相談してみましょう。
- 非公開求人を紹介してもらう: 求人サイトには掲載されていない、非公開求人を紹介してもらえる場合があります。
- 面接対策や履歴書添削などのサポートを受ける: 採用される可能性を高めるために、積極的にサポートを活用しましょう。
職業紹介所や人材派遣会社では、希望条件に合う求人を紹介してもらえるため、就職後のミスマッチを減らせることが期待できます。ただし、派遣の場合は、雇用主が派遣会社となるため、直接雇用と比べて待遇に違いが出る場合があります。
直接応募のメリットとデメリット
直接応募とは、求人サイトや職業紹介所などを介さず、直接応募する方法です。介護施設や事業所のWebサイトや求人広告もしくは電話などで応募します。
直接応募のメリット・デメリットは、以下の通りです。
◯メリット
- 熱意が伝わりやすい
- 採用担当者と直接話ができる
- 職場の雰囲気を直接感じられる
◯デメリット
- 自分で求人を探す必要がある
- 複数の施設を比較検討しにくい
- 入職日や待遇面などの条件交渉が難しい
- 履歴書や職務経歴書の作成、面接対策などを自分で行う必要がある
転職活動に慣れていて、自分で情報収集や応募書類の作成、面接対策ができる方には、直接応募は向いていると言えるでしょう。一方、情報収集や準備には時間と労力がかかるため、計画的に進めることが重要です。
家族・知人が介護業界を志望していたら?情報収集と共有の仕方
家族や知人が介護業界を志望している場合、情報提供のサポートをしてあげましょう。求人サイトや転職エージェントの情報を共有したり、介護に関する書籍やWebサイトを紹介したりするのも有効です。
ブラック職場の見分け方
残念ながら、介護業界にも「ブラック職場」と呼ばれる労働環境の悪い職場が存在します。入職後に後悔しないためにも、求人情報や面接などを通して、慎重に見極めることが大切です。ここでは、ブラック職場の特徴と、見分けるためのポイントを解説します。
◯求人情報で見分ける
- 給与が相場より極端に高い、または低い
- 福利厚生が不十分、または記載がない
- 仕事内容や勤務条件が曖昧
◯面接で見分ける
- 面接官の態度が高圧的、または曖昧
- 質問にハッキリ答えてくれない
- 職場の雰囲気が暗い、または職員の表情が疲れている
◯口コミで見分ける
- インターネット上の口コミサイトや、SNSなどで、職場の評判を調べてみる
- 可能であれば、実際に働いている人、または働いていた人に話を聞く
- 介護業界に知り合いがいれば、その施設について聞いてみる
※上記のポイントは、あくまで「ブラック職場の可能性」です。総合的に判断し、慎重に職場を選びましょう。
成長できる職場環境の特徴
介護の仕事で長く活躍し、キャリアアップを目指すためには、職場環境が重要です。ここでは、成長をサポートしてくれる職場の特徴を解説します。
福利厚生
福利厚生は、給与以外に会社から提供される待遇のことです。安心して長く働くためには、福利厚生が充実している職場を選びましょう。充実した福利厚生が整っている施設では安心して働けるため、結果として介護の質も向上します。
- 各種社会保険完備: 健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険に加入できることは、安心して働くための基本です。
- 退職金制度: 長く勤めるほど、将来の安心につながります。
- 特別休暇制度: 自身の誕生日をゆっくり過ごすための誕生日休暇や、結婚記念日など個人的な記念日を祝うためのアニバーサリー休暇などがあります。ワークライフバランスを重視する職場で導入されていることが多く、職員の満足度向上に繋がっています。
- 有給休暇: 心身のリフレッシュやプライベートを充実させるために、有給休暇を取得しやすい職場を選びましょう。
- 育児・介護休業制度: 子育てや家族の介護と仕事を両立できるよう、柔軟な勤務形態で働けるかを確認しましょう。ライフステージの変化に合わせて、働き方を選べる制度があると安心です。
- 住宅手当・交通費支給: 毎月の出費を抑えられ、経済的な負担を軽減できます。(支給の有無や条件は施設によります)
- 資格取得支援制度: 介護福祉士などの資格取得にかかる費用(受験料、教材費、研修受講料など)を補助してくれる制度です。積極的に活用しましょう。
すべての福利厚生が整っている職場は、すぐには見つからないかもしれません。まずは重視したい福利厚生に優先順位をつけて、職場を探すと良いでしょう。
教育制度
介護の仕事では、常に新しい知識や技術が求められます。未経験から安心してスタートし、着実にスキルアップしていくためには、教育制度が充実している職場を選ぶことが大切です。
まずは、新人研修で介護の基礎知識やスキル、施設の理念や方針などを学びます。OJT(On-the-Job Training)制度を導入している施設では、実務を通じて学べ、未経験者でも安心して業務に取り組めます。先輩職員の指導のもと、実践的なスキルを身につけられるでしょう。
Off-JT(Off-the-Job Training)では、外部講師による研修を受講し、介護に関する知識や視野を広げられます。
キャリアアップ支援も重要です。資格取得支援制度やキャリアパスがあり、自分が成長できる環境が整っているかを確認しましょう。定期的なフォローアップや面談を通じて、職員をサポートしてくれる体制も重要です。
職場の雰囲気
どんなに福利厚生や教育制度が充実していても、職場の雰囲気が悪ければ、長く働き続けることは困難です。良好な雰囲気の職場には、以下の点が共通して挙げられます。
- 良好な人間関係: 日常的な会話や情報共有がスムーズに行われていると、仕事の連携も円滑です。職員同士が協力し合い、助け合える関係性が築けていると、安心して仕事に取り組めます。
- 上司のサポート: 上司が定期的に面談を行い、職員の成長をサポートする体制があると、より安心して働けます。
- フレキシブルな働き方: 夜勤の有無、勤務時間、休日など、自分のライフスタイルに合わせて働き方を選べる制度があると、仕事とプライベートのバランスを取りやすくなります。
- メンタルヘルスへの配慮: 相談窓口の設置やストレスチェックの実施など、心の健康をサポートする体制があると安心です。
職場の雰囲気は、求人情報だけでは分かりにくいものです。可能であれば、施設見学に行き、実際に働く職員の様子や、利用者様との関わり方などを、自分の目で見て確かめることをおすすめします。見学時には、職員同士の会話や表情などを観察してみましょう。
介護業界でのキャリアパス
介護業界には、さまざまなキャリアパスが開かれています。ここでは、代表的なキャリアパスの例を紹介します。
- 介護職員: 現場のスペシャリストとして、利用者様の生活をサポートする
- 生活相談員: 利用者様やご家族からの相談やサービス内容の調整を行う
- サービス提供責任者: 訪問介護サービスの責任者として中心的な役割を担う
- 管理職: チームをまとめ、組織を運営するリーダーシップを発揮する
- ケアマネジャー: 介護保険サービスの利用計画(ケアプラン)を作成する
- 施設長: 施設の運営・管理を行う
継続的なスキルアップの重要性
介護の知識や技術は常に進化しており、利用者様のニーズも多様化しています。質の高い介護サービスを提供し続けるためには、現状に満足せず、継続的にスキルアップを図ることが必要です。
◯なぜスキルアップが必要なのか?
- 利用者様のニーズに応えるため: 高齢化が進み、介護ニーズは多様化しています。最新の知識と技術で、より質の高いケアを提供するためにスキルアップが必要です。
- 専門職としての自信と誇りを持つため: スキルアップにより、自分の成長を実感できます。自信を持って仕事に取り組むことで、利用者様や周囲のスタッフから信頼を得られます。
- キャリアアップのため: 上位資格の取得や専門職へのステップアップには、継続的な学習が不可欠です。
- 自身の市場価値を高める: 学習しスキルアップすることで、介護のプロとしての市場価値を高められます。所有資格や経験が、給与に反映されることも多いです。
キャリアアップのための資格取得
介護業界でキャリアアップを目指す上で、資格取得は有効な手段です。代表的な資格としては、以下のものがあります。
介護福祉士
介護福祉士は、介護職で唯一の国家資格であり、介護のプロフェッショナルとして認められます。より専門的な介護サービスを提供できるようになり、利用者様や同僚からの信頼も高まります。
◯取得要件
- 実務者研修修了かつ実務経験3年以上(540日以上)を経て、国家試験に合格する
- 福祉系高校や養成施設を卒業するルートもある
◯メリット
- 資格手当が支給されることが多く、給与アップが期待できる
- 専門的な知識と技術を持つことで、利用者や同僚から信頼を得られる
- 認定介護福祉士など上位資格へのステップアップも可能
◯キャリアパス
現場でのリーダーや教育担当として活躍するほか、管理職やケアマネージャーへの道も開けます。現場で技術力を高め、リーダーシップを発揮したい方におすすめです。
ケアマネジャー
ケアマネジャーは、介護保険制度のスペシャリストです。利用者様やご家族の状況を把握し、必要なサービスを組み合わせてケアプランを作成します。利用者様が自立した生活を送れるよう、関係機関との連絡調整を行います。
◯取得要件
介護福祉士などの国家資格保有者が、実務経験5年以上かつ900日以上従事した後に試験を受験し合格すること
◯メリット
- 就職や転職に有利で、収入アップが期待できる。資格手当が支給される職場も多い。
- デスクワーク中心の業務が多い。身体的な負担が比較的少なく、長く働きやすい。
- 利用者様やご家族の人生に深く関わり、感謝される。やりがいがある。
◯キャリアパス
居宅介護支援事業所や地域包括支援センター、介護保険施設(特別養護老人ホーム、介護老人保健施設など)で活躍できます。マネジメント能力を活かし、利用者様に寄り添ったケアプランを作成したい方におすすめです。
社会福祉士
社会福祉士は、福祉全般に関する相談援助を行う専門職です。介護施設だけでなく、医療機関や行政機関など、さまざまな場所で活躍しています。
◯取得要件
福祉系大学卒業または養成施設修了後に国家試験を受験し、合格することが要件です。実務経験ルートでも受験資格を得られます。
◯メリット
- 医療ソーシャルワーカー(MSW)として病院で勤務、地域包括支援センターで高齢者支援に携わることも可能に
- 福祉全般の知識とスキルを活かし、多様な分野でキャリアアップできる
◯キャリアパス
福祉施設の管理職や行政機関での相談員として活躍するほか、ケアマネージャーとの併用資格としても有効です。福祉全般に関わり、相談援助スキルを活かしたい方におすすめです。
※現場での技術力向上のためには「介護福祉士」、ケアプラン作成や関係機関との連携に興味がある方は「ケアマネジャー」、福祉全般に携わりたい場合は「社会福祉士」を目指してはいかがでしょうか。
自身の目指すキャリアに応じて適切な資格を取得することが重要です。
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