「介護福祉士国家試験の合格点ってどれくらいだろう」
「過去の合格点の推移や、自分の得点で合格できるか知りたい」
このようにお悩みではありませんか?
この記事では、静岡県介護福祉士国家試験の合格ラインや合格点をはじめとする、2025年1月実施の第37回介護福祉士国家試験最新情報について解説いたします。
なお、こちらの記事では、試験終了後から合格情報速報を随時公開予定です。また、過去の合格率の推移に加え、受験体験に基づく試験対策なども解説しています。
実際に介護福祉士国家試験を受験したスタッフの体験談も掲載しておりますので、
試験開始~終了までの様子や会場の雰囲気など詳しく知りたい方は、ぜひ最後までお読みください。
Contents
2025年 介護福祉士国家試験 基本情報
ここでは、2025年1月に実施される第37回介護福祉士国家試験の基本情報について説明します。
◯試験日 :令和7年1月26日(日曜日)
◯合格発表日:令和7年3月24日(月曜日)14時
◯試験地:北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、福島県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、石川県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県
◯試験科目:①人間の尊厳と自立、②人間関係とコミュニケーション、③社会の理解、④こころとからだのしくみ、⑤発達と老化の理解、⑥認知症の理解、⑦障害の理解、⑧医療的ケア、⑨介護の基本、⑩コミュニケーション技術、⑪生活支援技術、⑫介護過程、⑬総合問題
※受験申し込み受付期間は、令和6年9月6日(金曜日)に終了しています。第38回試験(令和7年度)は、令和7年8月上旬から9月上旬に受付の予定です。
・公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「介護福祉士国家試験 試験概要」令和6年版
2024.https://www.sssc.or.jp/kaigo/gaiyou.html,(参照 2025-1-11)
介護福祉士国家試験の合格基準点はどれくらい?
介護福祉士国家試験の合格基準点は、総得点の約60%が目安です。ただし、試験の難易度によって毎年調整されます。また、得点が基準点を上回っていても、全ての科目群で得点がない場合は不合格となってしまいます。それぞれ詳しく見ていきましょう。
①合格基準点は総得点の約60%、ただし試験の難易度によって調整される
介護福祉士国家試験の合格基準点は、総得点125点に対し約60%の得点です。第36回試験(2024年)では、総得点125点中67点以上で合格となりました。
ただし、合格基準点は、その年の試験問題の難易度をふまえて調整されるため、60%はあくまで目安です。例えば、第35回試験(2023年)では総得点125点中75点が合格基準点でした。過去5年間の合格率の推移は、以下のとおりです。
実施回 | 実施年度 | 合格基準点 |
第32回 | 2020年 | 77点 |
第33回 | 2021年 | 75点 |
第34回 | 2022年 | 78点 |
第35回 | 2023年 | 75点 |
第36回 | 2024年 | 67点 |
・厚生労働省.「第36回介護福祉士国家試験合格発表」.令和6年版,2024.https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_38897.html,(参照 2025-1-11)
・厚生労働省.「第35回介護福祉士国家試験合格発表」.令和5年版,2023.https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_32019.html,(参照 2025-1-11)
・厚生労働省.「第34回介護福祉士国家試験合格発表」.令和4年版,2022.https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_24090.html,(参照 2025-1-11)
・厚生労働省.「第33回介護福祉士国家試験合格発表」.令和3年版,2021.https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_17324.html,(参照 2025-1-11)
・厚生労働省.「第32回介護福祉士国家試験合格発表」.令和2年版,2020.https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_10334.html,(参照 2025-1-11)
② 全ての科目群で得点がないと不合格になる
介護福祉士国家試験では、全ての科目群で得点する必要があります。合格基準点を上回っていても、1つでも0点の科目群があると不合格になります。科目群とは、関連する科目をまとめたものです。
そのため、苦手な問題があったとしても、その科目群に属する他の問題で得点できれば問題ありません。苦手分野は基礎を固め、得意分野で確実に得点できるよう対策しましょう。
※表は令和6年に厚生労働省が公表しているものです。今後、変更となる可能性もありますので、あくまでも参考程度にしてください。
厚生労働省「介護福祉士国家試験に関する参考資料」
令和6年版,2024.https://www.mhlw.go.jp/content/12000000/001256264.pdf,P.15(参照 2025-1-11)
介護福祉士国家試験の過去の合格率について
2024年3月に発表された第36回介護福祉士国家試験の合格率は、82.8%でした。前回の84.3%と比べると、やや減少しているものの高い水準を維持しています。
受験者数は74,595人、合格者数は61,747人でした。過去10年間のデータと比較すると、合格率は上昇傾向にあると言えるでしょう。高い合格率は、試験対策をしっかり行えば、十分に合格可能性があることを示しています。過去問を繰り返し解く、模擬試験を受けるなど、計画的に学習を進め、合格を目指しましょう。
介護福祉士国家試験の過去の合格率の推移
過去10年間(第26回~第36回)の介護福祉士国家試験の合格率を見ると、70%前後で安定していたことが分かります。しかし、第35回(2023年)では84.3%と大幅に上昇し、直近の第36回(2024年)でも、82.8%と高い合格水準です。
合格率上昇の背景には、介護人材不足解消を目的とした国や自治体の施策の影響が考えられます。今後も高い合格率が維持されると予想されますが、試験の難易度や社会情勢によって変動する可能性も否定できません。合格を目指し、油断せずに対策を行いましょう。
実施回 | 実施年度 | 受験者数(人) | 合格者数(人) | 合格率(%) |
第26回 | 2014年 | 154,390 | 99,689 | 64.6 |
第27回 | 2015年 | 153,808 | 93,760 | 61 |
第28回 | 2016年 | 152,573 | 88,300 | 57.9 |
第29回 | 2017年 | 76,323 | 55,031 | 72.1 |
第30回 | 2018年 | 92,654 | 65,574 | 70.8 |
第31回 | 2019年 | 94,610 | 69,736 | 73.7 |
第32回 | 2020年 | 84,032 | 58,745 | 69.9 |
第33回 | 2021年 | 84,483 | 59,975 | 71 |
第34回 | 2022年 | 83,082 | 60,099 | 72.3 |
第35回 | 2023年 | 79,151 | 66,711 | 84.3 |
第36回 | 2024年 | 74,595 | 61,747 | 82.8 |
厚生労働省「介護福祉士国家試験の受験者・合格者の推移」令和6年版,2024.
https://www.mhlw.go.jp/content/12004000/001230244.pdf,P.15(参照 2025-1-11)
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体験談~介護福祉士国家試験!試験直前の様子と会場の雰囲気~
ここでは、実際に介護福祉士国家試験を受験した経験をもとに、よくある質問と回答をまとめました。試験対策や試験当日の流れなど、受験する方が気になるポイントを詳しく解説します。
試験に出る確率の高い問題は?
介護福祉士国家試験では、過去問で繰り返し問われている問題が出題されやすい傾向があります。よって、過去問を中心とした学習方法で試験に合格できる可能性が高くなると言えます。
特に「生活支援技術」分野は、出題数が26問と最も多い重要科目です。食事や入浴、排泄といった基本的な三大介助から、終末期のケア対応など幅広い知識が問われます。過去問でも頻繁に出題されているため、何度も解いてパターンを覚えてしまいましょう。
効果的な学習方法としては、過去5年〜10年分の過去問を徹底的に繰り返し解くことです。頻出する問題や分野、出題傾向を理解できます。最初は難しく感じるかもしれません。しかし、繰り返すうちに、徐々に出題傾向が分かってくるものです。
また、介護福祉士国家試験では合格基準点をクリアしていても、科目群すべてで得点しなければ不合格となります。そのため「人間の尊厳と自立」や「医療的ケア」など、問題数が少ない科目群でも確実に得点できるよう、しっかり対策しておきましょう。
過去問を解く際は、正解の選択肢だけでなく、不正解の選択肢についても、なぜ間違っているのかを理解することが重要です。このように学習することで、問題への理解がより一層深まり、応用力を高められます。
過去問で出なかった問題が出題された場合はある?
介護福祉士国家試験では、「過去問で見たことがない問題が出題される」と考えておいて良いでしょう。「満点を取らせないための問題」というのが、試験には設定されているものです。これまでの出題傾向を見ても、目新しい問題が出題されています。
しかし新しい問題の割合は、試験全体で見るとそれほど多くはありません。過去問をしっかり学習し、基本を固めていれば、十分に合格ラインに到達できるでしょう。
目新しい問題の中には、介護保険法の改正や新しい介護技術に関する問題も含まれます。そのため、日頃から介護分野全体に興味を持ち、最新情報をチェックしておくことが重要です。
厚生労働省のWebサイトや、介護関連のニュースサイトなどを活用し、知識をアップデートしておけば、目新しい問題が出題されても落ち着いて対応できます。過去問をベースに幅広く学ぶことで、見たことがない問題にも慌てず対応することが可能です。
試験直前に心掛けておくべきポイント
試験直前には、体調管理を万全にし、これまでの学習内容の最終確認を行いましょう。試験本番で実力を発揮するためには、万全な体調で受験することが大切です。
また、試験前日は新しい問題に手を出さず、これまで解いてきた問題で間違えた箇所の見直しをしましょう。また、試験会場へのアクセスや当日の持ち物チェックも余裕を持って早めに済ませておくことが大切です。
◯試験直前にやるべきこと
①体調管理
- 十分な睡眠時間を確保する
- 栄養バランスの良い食事を心がける
- 感染症などを防ぐため、人混みはなるべく避ける
②学習
- 過去問などで繰り返し間違えた問題の確認
- 苦手分野の要点整理
③試験当日の準備
- 試験会場へのアクセス確認
- 持ち物チェック(受験票、筆記用具、腕時計など)
④メンタル面の調整
- 深呼吸やストレッチでリラックス
- 今まで頑張ってきた自分を信じる
今までの努力が自信となります。自分を信じて、試験当日を迎えましょう。
受験後にやったことや受験後の流れについて
受験後、最初にやったことは、自己採点です。
試験当日の夜や翌日に、多くの資格スクールなどが、インターネット上で解答速報を公開してくれます。科目群別に、正答率を確認できるのでとても便利です。ただし、解答速報は確定したものではありません。あくまでも目安として参考にしましょう。
介護福祉士国家試験の合格発表は、例年3月下旬に公益財団法人 社会福祉振興・試験センターのWebサイト上で行われます。また、合格者には、合格通知が自宅に郵送で届きます。
合格通知を受け取ったら、まず行うのは資格登録です。試験に合格しても、資格登録を行わなければ、介護福祉士として仕事ができません。必要な申請書は、合格通知と一緒に郵送されてきます。
登録手続きが完了すると、後日、介護福祉士の登録証が郵送されます。この登録証が手元に届いて初めて「介護福祉士」を名乗って仕事ができるのです。
合格発表までの期間は、自己採点の結果を踏まえて、どのように過ごすかを決めましょう。合格の可能性が高い場合は、転職活動を始めるなど、介護福祉士として働くための準備を進めるのも良いでしょう。
一方、合格基準点ギリギリの場合や、残念ながら不合格の可能性が高い場合は、次回の試験に向けて早めに学習計画を立てることも重要です。いずれにしても、合格発表までの期間を有効に活用しましょう。
試験当日に感じたことや会場の雰囲気
試験当日の朝、私はかなり緊張していました。
電車やバスを乗り継いで、試験会場の最寄り駅に着くと、すでに大勢の受験生らしき人たちが集まっていたのです。おそらく何千人という規模だったと思います。
試験会場へ続く道は、多くの受験生で埋め尽くされ、独特の緊張感でした。しかし、私は過去問を何度も繰り返し解いて合格の自信があったので、雰囲気に飲まれることなく、緊張せずに済んだのだと思います。やはり、事前の準備が大切ですね。
試験会場内も、緊張感に包まれていたと思います。ただ、私は同じ職場から一緒に受験したメンバーもいたので、休み時間には会話を楽しんで、適度にリラックスできました。
ここでお伝えしたいのは、学校の受験と大きく違うのは、「受験生全員が仲間」ということです。もちろん合否はありますが、介護福祉士試験は合格率も高く、「将来一緒に働くかもしれない仲間と試験を受ける」という意識を持つと、プレッシャーを感じずに済みます。
「競争相手を蹴落とす」ような試験とは違うのです。リラックスして、大きな気持ちで試験に臨むことが大切だと感じます。そんな意識を持つことで、自然と落ち着いて試験に臨めるのではないでしょうか。
介護福祉士国家試験に関するお役立ち情報
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介護福祉士国家試験の合格後の手続きについては下記でもご紹介しておりますので、ぜひご覧ください。
介護福祉士国家試験に合格したら?資格登録の流れや必要書類について解説
静岡県で介護福祉士になるためにできること
この記事では、2025年1月に実施される第37回介護福祉士国家試験の基本情報、合格基準点、過去の合格率、そして受験体験談に基づく学習のポイントなどを解説してきました。
過去問で頻出の「生活支援技術」は、出題数が多い最重要科目です。また、全科目群で得点できるよう、苦手分野の克服にも努めましょう。ただし、試験直前は新しい問題に手を出すよりも、今まで間違えた問題を復習することが大切です。また、試験当日の持ち物や会場までのアクセスを事前に確認しておきましょう。前日までに試験会場へ足を運んでおくことをおすすめします。
試験日は2025年1月26日(日)、合格発表は2025年3月24日(月)14時です。試験後には、解答速報サイトで自己採点を行い、合否の感触を確認しましょう。合格発表までの期間は、自己採点の結果を踏まえ、有意義に過ごすことが大切です。合格の可能性が高い方は、介護福祉士として働くための準備を始めましょう。
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