新型コロナウイルス感染症対策やインフルエンザ対策で、特に冬は気が抜けない季節です。サービスの基本は安全と利用者の方々に楽しんでもらう事です。大変な事は多いですが、介護職のやりがいを感じて日々働きたいものです。ここでは、1月のおすすめレクリエーションを紹介します。特に、年明け早々のレクリエーションとして生活リズムを整える期間を想定して簡単な運動や頭の体操にスポットを当てています。
おせちジェスチャーゲーム
おせち料理は、日本人の楽しみであり伝統文化です。スタッフが、おせち料理の具材をジェスチャーで表現して利用者の方々に当ててもらいます。分かりやすいエビ等から始めて、卵まきは鳥が卵を産み落とす所から等バリエーションがあると盛り上がりやすいです。事前に、おせち料理を食べたスタッフがいる場合は実際の写真を印刷すると親近感が沸く事もあります。自由回答式だと、回答者が偏ってしまう為、スタッフが意図的に回答者を指名すると良いです。
新春おもしろ紅白歌合戦
紅白歌合戦と言えば、ほとんどの人が知っていますね。ただのカラオケだと芸が無いので、段ボールで大きめのサイコロを作り半分に赤、もう半分に青の画用紙を貼ります。利用者の方が、歌う前にサイコロを振ってもらいます。赤が出たら女性の帽子にコートを着て女性の歌を歌う。青が出たら、男性の帽子にジャケットを着て男性の歌を歌います。※利用者の方によっては、異性の歌を歌ったり異性の格好をする事が嫌な方もいらっしゃいますので、臨機応変にスタッフが代役を務める等で配慮を行って下さい。
新春連想ゲーム
少し大きめなゴム製のボールを用意します。利用者の方々の椅子を円に並べます。以前流行った、マジカルバ○ナの要領で、始めにスタッフがキーワード(お題)を出して次々に前の方の回答に関連する言葉を出して行きます。回答権は、ゴム製のボールを持った方という風にゴムボールを隣の方へ廻して行きます。ポイントは、リズムに乗るのが難しい方もいらっしゃるので、本家のクイズとは違いリズム重視にしない事です。
正月歌クイズ
新春連想ゲーム同様、少し大きなゴム製のゴールを用意して利用者の方々の椅子を円に並べます。一月一日や餅つきの歌詞カードを大きめに(拡大連写等)パソコンなどでプリントアウトして用意しておきます。今年の干支等正月に関わるクイズを出します。スタッフは、分かりやすく歌詞カードを指差しながら一緒に歌を歌い、ボム性のボールを隣の方に渡しながら歌を進めます。途中で「ストップ!」とスタッフが声を掛けた時にボールを持っている方が回答者です。回答後に、そのキーワードに関わるエピソードトークで他の利用者の方も巻き込むとさらに盛り上がります。
福笑い
これは、オーソドックスな正月のレクリエーションです。顔の輪郭を大きめの模造紙や画用紙に描くかプリントアウトします。そして、目・鼻・口等の顔の部位をその上に載せます。利用者の方には、ハンドタオル等で目隠しをして顔の部位を並べてもらいます。一人ひとりが出来上がる度に、他の利用者の方にも見てもらいスタッフと共に講評します。出来上がった福笑いの写真を撮るなどして残しておくと、ご家族にも見て頂く事ができます。ご本人はもちろん、ご家族にも喜ばれるレクリエーションです。
おみくじ引き
数字を記入した後に大吉・中吉・小吉等書き、その下に本年の抱負やすると良い事を記入したおみくじを短冊のように切って用意しておきます。この時、凶等は縁起が良くない為あまり用意しない事をお勧めします。箸を割っておき、端に番号を書いておきます。その箸を、ペットボトルに入れて利用者の方々にペットボトルを逆さまにしてもらって1本出します。その番号が書かれたおみくじを利用者の方々に渡します。おみくじを引いた利用者の方に読み上げてもらい、スタッフと一緒に会話をしていきます。
書き初め
半紙・筆・硯・墨汁・文鎮を用意します。今では、100円ショップでも購入可能ですので、経費はあまりかけずに用意可能です。利用者の方々に、今年の抱負等書道で書いてもらいます。普段コミュニケーションがあまりない方も、書道がとても上手い事もある為、見えなかった得意な面に着目する事もできます。出来た作品を、フロアに飾っておくと正月感が出て雰囲気作りにも役立ちます。掲示後、ご家族にも見て頂くと喜ばれます。
正月飾り作り
土台のしめ縄を用意しておきます。スタッフが作っても良いですし、100円ショップでも売っています。そこに、松ぼっくり・花・葉っぱ等をグルーガンやワイヤー等で装飾します。土地柄、自然が近くにある場合はその地域のものを用意しておくと良いでしょう。イメージを膨らませて頭の体操にもなりますし、簡単な手作業で手の運動にもなります。巧緻性が高くない方には、何を付けるか選んでもらってスタッフが手伝うのも良いでしょう。ご家族のいる方にはもちろん喜ばれますし、お一人暮らしの方にも家が華やかになった等喜ばれる事が多いレクリエーションです。ご自宅でも、居室でも楽しい思い出を継続して頂ける面ではやりがいもあります。
まとめ
紹介したレクリエーションはいかがでしたか。年始という特別な時期におすすめのレクリエーションを厳選しました。なかなかご家族とは正月を楽しむ事が難しい方も多い方思います。介護サービスを通して、伝統文化に触れてコミュニケーションも取れる。高齢者の方々が気付いて来た伝統を繋ぎ続けるという意味でも、大切にしたいものです。予算確保や準備が大変かもしれませんが、ここで紹介したものは出来る限り予算が少なくて済むものです。少ない予算でも、イメージを膨らまして最大限利用者の方々に喜びや楽しさを還元したいものです。少しでも、そのお手伝いになれば嬉しく思います。