【介護職経験者が語る】きつい・大変と感じること

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介護職の仕事はきついため、仕事として選ぶか迷うかもしれません。

介護職の仕事は世間から「大変だ」言われているので、自分が仕事として選ぶか迷うかもしれません。

実際にどのような面で大変だと感じているのか、体験者の声を紹介します。

また、体験者が働き方を変えた改善策も紹介しますので、参考にしてみてください。

 

介護職経験者Hさん紹介

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Hさんは30代女性で、介護職員経験年数は5年です。

介護施設で、要介護者に対して食事や着替えなど身の回りのお世話や、レクリエーションなどの仕事をしてきました。

人の役に立てる仕事のため介護職はやりがいをもてる一方で、人手不足で1人が担当する業務が多く、体力的につらいと感じることもあるようです。また、職場では少なからず離職する人もいたとのことです。

Hさんも大変な仕事のため辞めたいと考えたことがあったようですが、考え方を変えることで現在も介護職として頑張って働いています。

これから介護職に就こうとしているなら、Hさんの体験談は役立つのではないでしょうか。

仕事の大変さはもちろん、介護職で転職経験のあるHさんの経験を参考にしてみてください。

 

介護職経験者が語るきついこと3選

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介護職は人との関わりがメインとなるため、きつい仕事が多数あります。

Hさんが介護職できついと感じたのは、排泄・食事・コミュニケーションだそうです。

実際にどのような面がきついと感じるのか、経験者の声を見ていきましょう。

 

1.介護職は排泄の仕事がきつい

どの介護施設においても、排泄のケアは避けて通れない重要な業務です。Hさんも最初は非常に戸惑いと葛藤を抱えていたそうです。

Hさんは排泄の仕事になじむまでに時間を要し、特にニオイや光景に対する抵抗感を感じていました。自分の子供のおむつ交換の経験があるものの、高齢者の場合は色々な食事内容からくる変化にも直面することになります。その違いは明らかで、心の中で仕事として受け入れつつも、きつさが否応なくあると彼女は語ってくれました。

Hさんが取り組んでいる方法は、息を止め、呼吸を最小限にとどめることです。また、直視を避けることも大切だそうです。彼女は利用者の方々に対して申し訳ない気持ちを抱えつつも、5年の経験があるにもかかわらず、その感覚にはなかなか慣れることが難しいそうです。

介護職に興味はあるけれども、排泄のケアに対する不安を感じる人は多いかもしれません。しかし、Hさんの経験からは、工夫と前向きなアプローチによってそれを乗り越えることができることが伝わってきます。
家族に対するケアとは異なり、介護施設では見知らぬ方々のお世話をする必要があります。しかし、逆にそれが仕事だからこそできる業務だと受け入れつつ、他のどんな仕事でも辛さはつきものという視点を持つことで、介護職への前向きな気持ちが芽生えると思います。

 

2.介護職は食事介助がきつい

食事介助はときには無理に食事を食べさせなければならない場面もあり、Hさんはその点に心苦しさを感じています。

Hさんにとってきついのは、普通の食事が摂れない利用者に対して流動食を提供するときです。

食事を摂るためにはミキサーでドロドロにしないと食べられないので仕方がないのですが、利用者は明らかに美味しいとは思っておらず、むしろ苦しそうな表情をされることもあるそうです。時には嫌がって涙を流すこともあるため、Hさんにとっては心が痛む瞬間だと教えてくださいました。

状況によっては、利用者に無理強いしているように感じられ、そのために自分が利用者をいじめているような気持ちになることもあるそうです。

相手のためであると理解しつつも、辛さからくる気持ちから、何度か介護職を辞めたいと考えたこともあると言っていました。

食事を通じ栄養を摂ることは体力維持にとって極めて重要です。その過程での葛藤やきつさも介護職に従事する人々が直面する難しい側面の一つですが、利用者のためであるという気持ちで取り組むことが重要です。

 

3.介護職は信頼が得られないのがきつい

介護施設では認知症の利用者もいるため、コミュニケーションを取るのが難しいとHさんは語ってくれました。相手の気持ちを尊重して丁寧に説明はしますが、相手が理解してくれずに、利用者から信頼してもらえないのがつらいと言います。認知症の利用者は、ときにHさんが傷つくことを言うこともあります。「あんたなんて嫌い!」と何度も拒絶されることもあるのだとか。そういった利用者と信頼関係を築くのは難しいそうで、その日によって態度もコロコロ変わるため、対応が難しいとHさんは言っていました。Hさんはそんなとき、いつも自分の対応が悪かったのだと自分を責めてしまうそうです。

しかし、認知症は一つの病気と割り切って考えることが重要です。

 

介護職経験者が語る仕事がきついときにどうしたか

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Hさんが介護の仕事でつらいと感じたとき、実際にどう対処したのか聞いてみました。
介護の仕事を辞めるのではなく、別の方法を選択することでうまく乗り越えたそうです。

 

1.介護職がきつい!「嬉しい面を重視してみよう」

Hさんは仕事がつらいと感じることもあるのですが、利用者から感謝の言葉を聞けるときには、嬉しさを感じるそうです。

無理やり食べさせなければならない利用者から直接「ありがとう」と聞くことはなくても、別の利用者から「あなたがいてくれてよかった」との言葉をいただくことがあり、その瞬間は最高の喜びを感じることがあるそうです。

介護の仕事ではつらいことばかりに目を向けるのではなく、利用者やご家族から感謝されたことが励みになり、少しは気持ちが楽になるとHさんは語ってくれました。

 

2.介護職がきつい!「相手の気持ちを考えてみよう」

利用者からの暴言や拒否があったとき、Hさんは相手の気持ちを考えるようにしているそうです。

信頼関係を築けずつらいと感じるのは、自分の視点での捉え方です。

しかし、利用者が拒否するのは、彼ら自身を守ろうとするためだと、先輩からの教えを受けて考え方を改めるようにしたとHさんは語ってくれました。

また、「介護の仕事を終えなければならない」という焦りの気持ちは、利用者にも伝わってしまうそうです。

人手不足の職場では、ワンオペも少なくないため、焦る気持ちも理解できます。

しかしながら、相手も人間です。だからこそ、Hさんは利用者がこちらの気持ちを感じ取ることもあると理解し、冷静に仕事に取り組むことを心掛けているとのことです。

 

3.介護職がきつい!「職場を変えてみよう」

Hさんが介護の仕事を好きになるきっかけとなったのは、職場を変えたことだそうです。

職場を変えると、利用者の介護度合いに変化が現れるため、自身の負担も軽減され、つらい瞬間も減っていったようです。

職場の変更には、例えばデイサービスからグループホームへの移動が挙げられます。

デイサービスでは多様な利用者に接することがありますが、グループホームでは同じ利用者たちと長い時間を過ごすため、コミュニケーションをより深めていけるでしょう。

また、グループホームに入所する利用者は認知症と診断された方々が多いですが、それでも家事などを自分で行うことができるため、家庭のような雰囲気が漂います。

大人数の対応が求められる施設で、1人ひとりに十分な時間をかけることが難しいと感じている場合には、グループホームでの働き方が適しているかもしれません。

 

4.介護職がきつい!「働き方を変えてみよう」

夜勤がない職場に変える方法もひとつの対策です。

夜勤は少ない人数での勤務が多いため、仕事が大変だと感じる方もいるでしょう。

時間帯によってはナースコールが鳴りっぱなしになり、1人で対応しきれずストレスを感じることがあるでしょう。

それに対して、夜勤がない職場なら、1人で不安な思いをすることもなく、医師や看護師の手も借りられるため安心して仕事ができるはずです。

介護の仕事でつらいのは、何でも1人で抱え込んでしまうことです。

複数の人々のサポートが得られる働き方なら、大変なことは助け合えるため、介護の仕事を楽しく続けられるのではないでしょうか。

 

まとめ

介護職は、確かに大変でつらい面が多数あります。人によっては辞めたいと考えるかもしれませんが、人の役に立てる尊い仕事だという認識をもつようにしてください。

介護は機械やAIには変われない仕事で、今後ますます必要になると言えます。その中で、あなたが提供するサポートやケアは人間同士の温かいつながりを築く重要な役割です。

また、現在の介護職で悩みやストレスがあるなら、一人で抱え込まないようにしましょう。他人のために役立つことも重要ですが、自分自身を大切にすることも必要です。あなたが健全であることは、利用者さんにとってもプラスとなるでしょう。

 

もし、今の職場がつらいなら、転職や働き方を変える方法も考えてみてください。時間がないなどの理由で自分一人での転職が難しければ、転職コンサルタントを利用すれば、あなたに合った転職先を見つけるサポートを受けることが可能です。自分のことも大切にしながら、介護職を続けていけることを願っています。

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