介護ドライバーの仕事内容とは?介護ドライバーの一日のスケジュールも紹介

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介護職

介護ドライバーには大きく分けると2つの仕事があります。一つは介護タクシーの事業所として働く方で、タクシーのようにお客さんを乗せて目的地まで連れていく仕事です。二つ目は老人ホームに雇われて入居している高齢者の病院受診などの送迎を行う方です。介護タクシーの運転手は基本的に運転だけが仕事ですので(事務仕事を除く)、ここでは老人ホームで働いている介護ドライバーについてご紹介していきます。

 

介護ドライバーの仕事内容とは

介護ドライバーの仕事内容は、主に運転です。しかし、運転以外の仕事もあり、場合によっては運転以外の仕事の方が多い場合もあります。それでは運転の仕事、それ以外の仕事についてみていきましょう。

運転の仕事について

介護ドライバーというぐらいですから、車の運転は基本的に毎日行います。特養などでは日々高齢者が他の病院に受診に行かれますので、その送り迎えを行います。運転スケジュールをチェックして、車を玄関口に停止させておくと看護師が高齢者と一緒に来るので、高齢者を車に乗せて病院に出発します。病院の待ち時間が長い場合は一旦施設に帰ることもありますが、基本的には病院の駐車場で待つことが多いでしょう。これが毎朝あります。また、有料老人ホームなどでは定期バスを運行しており、駅や商業施設などの定期便の車を出す場合もあります。また、午後から受診の方もいますし、急遽受診が必要な場合も車を運転します。さらに、イベントなどで集団外出する場合も、介護ドライバーは運転を行います。

運転以外の仕事について

運転以外の際は、介護ドライバーはどのような仕事をしているのでしょうか?主には環境整備の仕事をしています。例えば、野外の草取りや施設周りの掃除などがあります。老人ホーム内の掃除に関しては介護職や、掃除のパートさんが行ってくれますが、外の環境整備についてはドライバーが行うことが多いです。また、施設内の小さな故障についても対応をしていきます。例えば電球が切れたので交換をして欲しい、窓が外れた、車いすが壊れたなどは、介護ドライバーが対応することが多いです。イベントなどがある場合、その準備を手伝ったりもしていきます。このように介護ドライバーは運転以外でも様々な仕事を行うのが特徴的です。

 

介護ドライバーの一日の仕事について

介護ドライバーの一日のスケジュールはどのようになっているのでしょうか?ここでは、介護ドライバーのスケジュールを時系列でみていきます。

8時30分 出勤
9時から出発するケースが多いですので、9時よりも以前に出勤していることが多いです。出勤をしたらまずは、一日のスケジュールを確認して準備が出来るならしておきます。また、車の汚れがあるならば洗車などを行います。

9時00分 運転
有料老人ホームなどであれば定期便として駅や商業施設、場合によっては病院などに行きます。定期バスが無い場合は、高齢者と看護師を乗せて病院に行きます。体の大きな高齢者もいますので、車の乗り降りはかなりの支えが必要で、介護ドライバーも手伝います。

10時00分 運転終了
運転が終われば施設で雑務を行います。介護職から歩行器の調子が悪いと連絡がありました。見てみると油が切れておりタイヤの回りが悪くなっていたので、油をさして様子をみます。それでも直らない場合は業者に連絡をしてみてもらいます。

11時00分 花の水やり
施設の花壇に植えている花の水やりを行います。水やりが終われば花壇の雑草抜きや、石を整備したりしていきます。散歩中の高齢者と会話をしたりもします。

12時00分 休憩

13時00分 救急受診
急変があったので車を手配して病院受診を行います。通常であれば救急車ですが、そこまで重篤ではないので運転手が病院まで連れていきます。看護師も同席しています。

14時00分 定期受診
救急で病院に行った方はそのまま入院されました。14時からは午後の診療を受けるために運転をします。

15時00分 運転終了
おやつの時間で、おやつ作りの手伝いをします。手伝いといっても材料を並べたりなど、直接高齢者に対して介護をするわけではありません。

16時00分 見回り
施設内に異常が無いか見回りを行います。手すりがぐらついていないか、水回りは汚れていないかなど、細かくチェックをしていき、何かがあれば対応をしていきます。

17時30分 退勤
このように介護ドライバーといっても様々な仕事があります。イメージとしてはマンションの管理人のようなイメージでしょうか。気持ちよく老人ホームで生活をしてもらい、職員に対しては気持ちよく仕事をしてもらうために様々な対応を行います。

 

介護ドライバーに向いている方はとは

介護ドライバーの仕事がおおよそ分かってきたかと思いますが、介護ドライバーに向いている方とは一体どのような方になるのでしょうか。

運転が得意な方

運転が好きな方ではありません、運転が得意な方が向いていると言えます。人を乗せて運転をしますので、荒い運転の方は好まれませんし、丁寧で安全に運転できる方が向いています。介護ドライバーが運転をする車は、車いすの方が乗れるものや、寝たままストレッチャーで乗れるものです。通常の座席に比べるとそのような方の場合は揺れが大きく響いたりしますので、より丁寧な運転が求められます。

細かい作業が得意な方

細かい作業が得意な方は向いているといえます。例えば、車いすなどの備品修理などであれば部品を一旦分解して組みなおしたり、不調の箇所を調べたりします。また、車いす以外でも椅子の修理、机の修理なども行えれば、非常に重宝されるでしょう。

細かいことに気付ける方

施設周りの環境整備のために、掃除や、草取り、水やりなどを行っていきます。施設の見栄えを左右するものですので、細かい部分にまで目が届き責任を持って行える方がおすすめです。施設によっては100床以上ペッド数がある大型の施設もあります。こういったところは、ホテル並みの広さを有していますので丁寧に整備できる方が良いのです。やはり、施設の周りの環境が悪いとどうしても、信用が低下してしまいますので注意が必要です。細かいことに気を付けることができて、なおかつ行動に起こせるような方が向いていると言えます。

 

まとめ

介護ドライバーは運転だけが仕事ではなく、様々な仕事を行います。修理や力仕事もあります。運転が得意な方はもちろんですが、人の困りごとを助けたいと思っている方にとっては天職の仕事になるかもしれません。

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